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橋下さんのルサンチマン

2011年12月27日(火)

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大阪市民は橋下徹なる人物を市長に選んだ。この国の民は、いつになったらマスコミの扇動から抜け出すことができるのだろう。橋下さんは自らが選出されたことを民意だと言っているらしいが(6:4の得票率だったから、民意って威張るほどでもあるまいに)、マスコミがヤンヤの喝采で橋下さんなるあんちゃんを持て囃しさえしなければ、この手合いが政治家になることなどあり得なかっただろう。なぜ政治家になるのか、国を治めるとはどういうことなのか、橋下さんにそのことを問うのはまったくの無駄というもの。政治家のふりをしているのはただただ、彼の哀れなルサンチマンゆえなんだもの。

出自がどうの、親族がどうのという問題を語る気にはなれないが(出自はその人の人格・行動を規定する絶対のものではないから)、残念ながら橋下さんは、煩悶し続けてきた(のだろう)出自からやっきになって逃れようともがいているとしか思えない。必死で強者の仮面を被るさまは実に見苦しい。

「ルサンチマン」について『ウィキペディア』はこんなふうに書いているが、橋下さんの言動って、まさにこれだわ。

★~
ルサンチマンの表れの例として、敵を想定し、その対比として自己の正当性を主張するイデオロギーにある。こういったイデオロギーは、敵が悪の元凶とし、だから反対に自分は道徳的に優れていると主張する。「彼らは悪人だ、従ってわれわれは善人だ」というわけである。敵として想定される存在は、自分が無力だと感じさせる対象が選ばれる。例えば、貧しさに無力を感じるルサンチマンの敵は資本家や大企業になる。例えば、異性にもてないということに無力を感じるルサンチマンの敵は、自分を無視する異性や、もてる同性、あるいは恋愛そのものになる。
 さらに、そのルサンチマンの敵が拡大すると、対象が社会全体になる。「世界はどうしようもなく悪によって支配されている。したがってわれわれのほうが世界より優れている」と拡大解釈されるようにもなる。
★~

橋下さんのルサンチマンが手に負えないのは、また政治家として許せないのは、自分よりも強いものに対してだけではなく、自分よりもあきらかに弱い者をも敵として位置づけてしまうこと。たとえば彼の論理からすると、生活保護を受けている弱者は大阪市に財政破綻をもたしており、すなわち大阪市民の敵ということになるらしい。

「もやい」の代表理事である稲葉剛氏はツイッターで「生活保護費で大阪市が財政破綻するという橋下市長の主張は悪質なプロパガンダ。実際は地方交付税交付金が国から払われており、自治体負担のほとんどはカバーされている。」とつぶやく。大阪市の生活保護費は約2900億円で、橋下さんはその4分の1が市の負担だと強調しているが、地方交付税交付金があるため、実際の負担は約150億円にすぎないという。

それなら不正受給率が問題だと言うかもしれないが、これも2009年度1.54%(発生件数/世帯数)、金額では0.33%。それよりも、必要でありながら受給されていない人たちがいることのほうがより問題だろう。生活保護受給者が増えている背景には、貧困の増加などさまざまな社会的要因があり、そのことに目をつぶって生活保護受給者を槍玉にあげる橋下さんは、「生活困窮者の命を人質に取って改革者気取り」(稲葉氏)をしているだけ。

不思議なのは、こうした橋下さんに喝采を浴びせている人たちの多くが、橋下さんの政治手法の一番の犠牲になるであろう弱者予備軍であることだ。小泉元首相の時もそうだった。弱い者は敵が欲しい。敵を打ちのめす者であればその中身がどうであれ、簡単にヒーローとして崇め奉る。叩かれる敵が自分より強ければ小気味いいし、自分より弱い者であれば欲求不満の捌け口になる。ここで動く心理は他ならぬルサンチマン@橋下と同類のもの。類は類・・・つい同じ臭いに惹かれてしまうということか。

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写真:全員出自は「ノラ」。いい子たちに育ってくれました。
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鈍行列車の「ちゅうちゅうとれいん」はいつも満員(ふ~っ…)!時々燃料切れを起こして更新が滞ることがありますが、どうぞ末永くおつきあいくださいネ。姉妹編の「あけみ参上つかまちゅり~」もよろしくお願い致します。

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