その昔、犬を買ったことがある
2011年02月23日(水)
昨日の(2011.2.22)の朝日新聞に、インターネットで販売しているペットに、トラブルが続出しているという記事が掲載されていた。この記事では栃木県鹿沼市のペット販売仲介業者の例が取り上げられていて、各地から「ネットで購入した猫が衰弱している」「約束の血統書が付いてこない」といった売買トラブルが報告され、苦情が寄せられているということだった。今朝の新聞にはその業者、動物愛護管理法違反で動物取扱業登録の取り消し処分となったと書かれていた。猫では全国初なんだそうだ。
「約束の血統書がついてこない」というトラブル、実は私も経験している。といっても実家にいたころの話で、実家で飼っていた2代目の犬のこと。ある日買い物に出かけた先のデパートで、たまたまワンニャンフェアなるものをやっていた。その頃は「ブリーダー」なんていう職業があることも知らなかったし、命の売買にも敏感ではなかったから(当時は動物愛護に関する情報なんて、ほとんど手に入らなかった)、ワンニャンフェアはいろいろな犬猫が見られて楽しい・・・というぐらいの認識しかなかった。
買うつもりもなく犬猫を眺めていたら、子犬の中にちょっと賢そうな柴犬がいて、犬好き心がたまらなくくすぐられ、思わず衝動買いをしてしまった。血統書には興味がなかったけれど、「血統書は後ほどご自宅にお送りします」とその時店員さんから言われたので、心待ちにというほどではないけれど、その到着を待っていた。ところが数ヶ月たっても送られてこない。販売していたデパートを通じて業者に連絡してもらうと、あわてて血統書が送られてきた。なんてことはない、書かれていたのは親犬の名前と業者の名前と住所ぐらいだったかな?「この血統書、きっと偽物よ」なんて家族と話していた。
そう、確かに偽物だったのかもしれない。この子、日に日に大きくなり、1年後には柴犬とは到底言えないほどの大きさに成長してしまった。秋田犬を思わせるほどの大きな図体なのに人(犬)一倍臆病で、家の門から一歩たりとも外へは出ようとはせず、無理やり引きずり出そうとしても、足を踏ん張ってビクともしない。これでは運動ができないからと、仕方なく庭の塀を高くして外に出られないようにし、門にも回れないよう庭に仕切りを作って放して飼っていた。
そのうち私は結婚して家を離れたが、実家ではこの犬の扱いにずいぶんてこずっていたようだった。言葉があまりよく通じなくて、だからしつけが思うようにできない。犬が言う事を聞かないのは、わがままに育ててしまった飼い主の責任でもあるのだけれど、初代の犬は、人間の目を見て気持ちを察してしまうというぐらい頭の良い子だったから、ことさら「木偶の坊君」に感じてしまっていたみたい。
不思議だったのは、ガラガラガラというシャッターの閉まる音を聞くと異様に怖がり、大きな図体をぶるぶると震わせて部屋の片隅で固まってしまうこと。この子、ワンニャンフェアでなかなか売れず、全国各地のデパートを転々としていたのかもしれない。今思うと、6ヶ月は優に越していた売れ残りだったように思う。
シャッター音が怖いのは、お店が閉まる時の音とか、トラックのドアが閉まる音に似ていたからなのか。あの子の心の中に残されていた恐怖に重なる音だったのだろう。狭いケージの中で身動きも取れないまま、親犬から離されてひとり恐怖に震えて何ヶ月も過ごしていたのかと思うとなんだか哀れで、あれきり、二度とワンニャンフェアには足を運んでいない。
里音も我が家に来てから1年以上、リビングに置いてある、1m50cm×50cmほどのスペースしかないガラステーブルの下で一日を過ごしていた。食事と水とトイレ以外そこから出ようとしない。向きを変えようとするたびに低いガラスにゴツンと頭をぶつけていたのは、ケージの高さに慣れていたせいなのか。今は遊ぶことを覚えて家中駆け回っている。嬉しいといった表情も見せるようになり、やっと飼い猫。
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写真:無表情だった里音も最近は「遊んで」と要求するまでになった。今年の課題は、ブラシをかけさせてくれるようになること、抱っこしても嫌がらないようになることの2つ。
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プロフィール
鈍行列車の「ちゅうちゅうとれいん」はいつも満員(ふ~っ…)!時々燃料切れを起こして更新が滞ることがありますが、どうぞ末永くおつきあいくださいネ。姉妹編の「あけみ参上つかまちゅり~」もよろしくお願い致します。
Cast

樹里絵(jyurie):1998年生まれ。マイペースで世話が焼けません。性格温厚で超パパっ子。

桃之輔(momonosuke):1999年生まれ。甘えっ子ですが、ものすごく臆病で、ほとんど一日中、布団の中に隠れています。

亜依子(aiko):2000年生まれ。自己主張が強くて偏屈ですが、そこがまた可愛いいんだなあ。超ママっ子です。

真美(mami):2005年生まれ。外見はタヌキそのもの、性格は犬そのものです。才気煥発で気性が激しい。

美意子(miiko):2005年生まれ? 歯を見ると6、7歳…本当は何歳だろう?一日中、文句たらたら言っています。

奈々(nana):2001年生まれ。ようやくノラっぽさもなくなり、明るい陽気な子になりました。
明美(akemi)にゃ三郎(nyasaburou)、小牧(komaki):2007年生まれ。仲良し3兄弟。毎日楽しそうに暮らしています。

里音(satone):2009年8月保護。どんな生い立ちでどんなニャン生を過ごしてきたのか、それは謎です。未来を生きる猫!

寿々(suzu):1994年12月~2010年3月12日。パパの仕事部屋に入れた唯一の子。人の気持ちがよくわかる、とてもとても頭の良い子でした。

福太郎(fukutarou):1997年4月~2008年3月20日。陽気で甘えっ子。抱っこされるのが大好きでした。お母さん代わりだった寿々との再会、「欣喜猫躍」していることでしょう。
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コメント一覧(2)
私も昔むかし、ワンにゃんフェアに行った事があります。
とても可哀想で・・・
切なくて以来行っていません。
今でも毎年のように開催されているのが不思議です。
なかちゃん | 2011年02月23日 22:58
山積みにされたケージに犬や猫・・・
全部が売れるはずもなく・・・
先日も、近くのスーパーのペット用品売り場で
ワンニャンフェアなるものが開催されていました。
ご夫婦連れの奥さまが猫缶をかごに入れながら
「ああ、やだやだ!!かわいそうで見ていられない。
早く出ましょ!」と、回りに聞こえるほど大きな声で
だんな様に言っていました。
訴えたかったんでしょうねお店の人に
「こんなことしないで!」って。
そう思っている人もいっぱいいるんですよね。
ジュリママ | 2011年02月24日 12:05