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月別:2011年02月

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食べられない猫

2011年02月01日(火)

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ペルシャ猫(たぶん)の真美は自分で食事を摂ることができない。なぜなのかは獣医さんもわからないと言うのだけれど、たぶん精密検査でもすれば、口蓋になにかしらの障害を持っていることがわかるんじゃないかと思う。生後3~4ヶ月ぐらいだったか、小さなビニール袋に小分けにしたドライフードと一緒に捨てられていたのを親戚が拾い、すぐに我が家の養女として迎え入れたが、まさかそんな障害を抱えているなんて、夢にも思っていなかった。

誰がどんな理由で捨てたのかは推測の域を出ないけれど、「犯人」はブリーダーか、捨てられていたすぐ近くにあるペットショップ。離乳はしたものの固いものが食べられないことがわかって捨ててしまったとか、いったん売れたものの「返品」されたとか。性格も見た目もものすごくかわいかったから(今はタヌキみたい)、「処分」するのはしのびなかったのだろう。

「食べられない猫」がいるなんて想像もしていなかったから、ドライフードを食べないのはカリカリが嫌いだから、そう思って缶詰をあげてみるとそれも食べない。それじゃあと、鶏の胸肉を煮て小さくちぎってあげるとやっと口にする。ところが一生懸命食べようとするものの、口の横からポロポロとこぼれ落ちてしまいほとんど口に入らない。

なんだか様子が変だということになって、すぐに動物病院に連れていくと「栄養失調」という診断が下された。栄養失調って・・・いままできちんと食べていなかったということ?この子、食事ができないんですか?なぜ?と聞くと獣医さん、「さあ?」と言って首をかしげる。

それからというもの、朝は缶詰一缶を口の横から押し込んで強制給餌。夜は鶏を煮てこれも強制給餌。二食とも強制給餌はかわいそうに思い、なにかいい方法はないかと試行錯誤していくうちに、鶏肉だけは柔かめに煮て平らに潰し、一切れずつ口先まで持っていってあげればなんとか自力で食べられるようになった。ただし一度に食べることができないので、数口食べては休み、また食べては休むの繰り返し。一時間ぐらいかけて完食する。

鶏肉だけでは栄養が偏るから、朝はやっぱり缶詰を強制給餌。1日も欠けることなくその繰り返しを続けて今年で6年になる。夫は強制給餌も鶏肉をあげることもできないから、私はその間いっさいの外泊はせず、旅行といえば日帰りのドライブを年に何回か楽しむぐらい。それでも十分にフラストレーションを発散することはできるのだけれど、ただひとつ、「フランスに長期間滞在したい」という夢だけは実現ならず。

「フランスに行きたい」と夫に訴えても「真美ちゃんどうする?」と言われたら返す言葉がない。やり方覚えてよと言っても、気管支に詰まらせたら怖いから嫌だと言うし。その上、「年を取ってから行ったほうが、フランスのワルイ男性にひっかからなくて済むんじゃない?」とまで言う。今行ったってひっかからないわよ・・・じゃない、誰も声かけてこないわよ。

ふ~、わが子だと思えばやむなしか。あっ、いいのよ、真美ちゃんのためならエンヤコラ、どうか遠慮しないで長生きしてちょうだいナ。食べられない猫が我が家に来る・・・きっとそれって、なにか意味のあることに違いないと思うし。

(「強制給仕」を「強制給餌」に訂正しました(2月2日)。真美姫さまにお給仕させて頂いている婆やのような気分だから、まんざら間違いでもなさそう・・・^^;)

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写真:真美餡子のお鏡餅乗せ
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安い鶏肉にはワケがある?

2011年02月04日(金)

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真美には毎日煮た鶏肉を食べさせているが、その鶏肉でちょっと気にかかることがある。近くのスーパー・J店で購入した鶏肉を食べさせると、数十分後からお腹を掻き毟るようにゾリゾリと舐めはじめるのだ。ずっと舐めつづけているから皮膚は真っ赤になり、最後には水のようなものが皮膚から滲出してくる。

最初は鶏肉のアレルギーを疑ったが、他のスーパー・Y店で購入した鶏肉を与えた時には、そんな反応はまったく現れない。J店の鶏肉は破格の値段で100グラム45円ぐらい。バーゲンの時なら37円ほどで買える。安すぎるのがちょと気がかりだったが、「国産」と銘打っているし、よく売れている回転のよい商品だったので、まあ、大丈夫だろうと安直な気持ちで購入していた。ちなみに、Y店の鶏肉は100グラム98円~130円ぐらいで、パッケージに「○○県産のなんとか鶏」と書かれている。

我が家は夫婦とも鶏肉が好きじゃないこともあり、実際に食べていないからお味のほうはわからないが、J店の鶏肉を煮て手で千切るとき、抗生物質のようなビタミン剤のような、そんな臭いが感じられて気になってはいた。真美にはかわいそうだったけれど、原因を探ろうと1ヶ月ぐらい、1週間単位で数店の鶏肉を交互にあげるという「動物実験」をやってみた。その結果、アレルギー反応が起きるのはJ店のものだけということが判明。

ネットで調べてみたところ、お安い鶏肉というのは、肥育の過程で抗生物質が大量に投与されているらしい。鳥インフルエンザのニュースで話題になった、大規模養鶏場が採用しているというウインドレス型の「無窓鶏舎」というのは、文字通り窓のない密閉された鶏舎で、太陽なんて入らないから、日照時間は電球の点灯時間だけで調整しているのだそうだ。そうした「鶏肉生産工場」で優先されるのは経済効率。ブロイラー肉用鶏は一畳の広さに50羽前後がギュウギュウに押し込められていて、ほとんど身動きが取れないという。

それが鶏たちにとってストレスにならないはずがない。ストレスが溜まれば免疫が下がり病気にもなりやすくなる。感染症だって絶えない。無窓鶏舎の鶏は特に喉頭、卵巣、肝臓、気のうなどに病気が多発しやすいとかで、これらの病気を予防・治療するために抗生物質がバカスカ投与される。やがてそれらの薬剤や抗生物質が効かなくなってくるので、今度は濃度をどんどん高くするのだそうだ。

出荷前は一定の休薬期間が設けられてはいるものの、それを守らない業者もいて、体内に薬が残留したまま処理され、鶏肉として流通に乗る。真美のアレルギーが、鶏肉に残留している薬剤と関係しているのかどうかはわからないけれど、安いものには安いなりのワケがあって、食の安全性についてはものすごく怪しいということだけは事実かも。

最近、抗生物質が効かない人が増えてきているらしいが、これ、抗生物質が残留しているお肉を常食しているせいなのだとか。食にはよほど気をつけないといけない。「安物買いの銭失い」ならまだしも「安物買いの命失い」なんて、ほんと・・・願い下げだわ。

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写真:ま~み~ちゃん、アタシね、すっごく健康な鶏なんだけど食べてみるゥ?
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子供のち猫

2011年02月08日(火)

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土曜日と日曜日の2日間、某アマチュアオーケストラが毎年行っている、子供のための音楽教室に出演。曲の内容を物語風に紹介したり、楽器を面白おかしく紹介したり。そうそう、バーンスタインの『ヤング・ピープルズ・コンサート』のような演奏会。バーンスタインの軽妙な語り口、ニューヨークフィルの素晴らしい演奏には及びもつかないけれど、それでも二日間で延べ3000人近い親子連れが入場し、楽しいひと時となった(・・・と思う・・・たぶん)。

格式ばった演奏会とは違って未就学児も入場できるから、シーンとした楽章で突然ギャーッという泣き声がホール中に響き渡ったり、途中で飽きてしまって客席の間を走り回る子どもがいたり、楽章ごとに拍手が入ったりと、それはそれは賑やかな演奏会だったけれど、子供たちが音楽に接することが目的だからそれもアリ。

でも正直なところ、子供が泣き始めたり騒ぎ始めたら、すぐにホールの外に連れ出すという親の配慮は欲しかったかも。泣いたら泣きっぱなし、騒いだら騒ぎっぱなしというのはさすがにルール違反。音楽会を通して、家の中ではやってもいいけれど、たくさん人のいるところではやっちゃいけないことがあるのよという、そんな「公私の使い分け」を教えることもできたのにね、残念。

それでも騒いでいたのはほんの一握り、ほとんどの子供たちはとてもお行儀良く席に座り、お母さんとお父さんの間に挟まれて一生懸命音楽を聴いていた。知っている曲になると、嬉しそうにお母さんやお父さんと顔を見合わせる。そんな「父と母と子供」のほのぼのとした構図が妙に懐かしく感じられたのは、年のせいかな?

長丁場だった二日間が終わり、昨日、今日とぐったり。それなのに猫たちときたら、2日も遊んでもらえなかったと不満たらたら。朝は日も昇らないうちから「起きて~!遊んで~!」の大合唱。明美はいろいろな玩具をとっかえひっかえ持ってきては、枕の上にポトンと落としてみせる。猫が10匹もいるのだから猫同士で遊べばいいものを・・・。

猫じゃらしを手に持っただけで、ほら、もう目がキラキラしちゃう。

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写真:あ・そ・ん・で・く・だ・さ・い!
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長寿猫さん

2011年02月13日(日)

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昨日、どうしても読みたい本があって、ミゾレ降る寒い中、本屋さんへと車を走らせた。数年前まで我が家の近くには、埃がうっすら積もった雑誌と、ちょっと黄ばんでしまったような文庫本、その横に文房具が並んでいるような小さな本屋さんしかなかった。それはそれで、鄙びた田舎の本屋さんという風情があって居心地が良かったのだけれど、いかんせん欲しい本が手に入らない。だからクロネコとかアマゾンを頻繁に利用していた。

ところが文章には相性というのがあって、相性の悪い文章だと、ベストセラーだのミリオンセラーだのという本であっても気持ちが受け付けず、最後まで読みきることができない。「百聞は一見にしかず」というのはちょっと違うけれど、この目で選ばないと本は失敗することが多い。だから一ヶ月に何回か、「都会の」大手の書店に本の買出しに出かけなければならなかった。

最近になってようやく、たくさんのテナントを抱える大手スーパーがいくつも当地に進出してきたこともあって、複数の大手の書店を利用できるようになった。常日頃、大規模開発は環境破壊だのなんだのと批判しているのに、こういうときだけはちゃっかりその恩恵に与かるのだから、虫のいいことったら。

で、本題はこのことじゃなくて本のこと。欲しい本のついでに買ってきたのが『猫びより』。普段、あまり猫本は買わないのだけれど(ひとつふたつ、必ず悲しい話が載っているから)、「あっぱれ元気なご長寿猫」という特集についつい惹かれてしまった。

掲載されていた一番の長寿猫さんは、愛知県美津町の模型屋さんが飼われているシェールちゃん。「シェール|猫|28歳」で検索すると、シェールちゃんの動画が見られるけれど、28歳とはとても思えない元気猫さん。その他にも27歳、26歳、24歳、22歳・・・と、ご長寿猫さんのオンパレード。

長寿猫さんを見ると羨ましくて仕方がない。我が家では常日頃から、「最低18歳までは生きるのが君たちのノルマだからね」と猫たちに言い聞かせている。それなのに福太郎は11歳になるほんの少し前に、寿々も15歳と数ヶ月で旅立ってしまった。

コーネル大学「フィーラインヘルスセンター」による年齢換算によると、寿々の15歳というのは人間に換算すると73歳になるそうで、まあそれなりに生きてくれたことになる。でも福ちゃんは享年57歳、旅支度をするのさえまだまだ早い年齢だった。死んだ子の年を数えても仕方がないと言うけれど、生きていれば今年14歳。それを思うと残念でならない。

記事の中でちょっと興味を惹かれたのが表彰状のお話。『日本動物愛護協会』に申請すると、17歳以上の猫ちゃんには長寿表彰状が贈られるのだそうだ。玄関を入るとその壁に、健康優良児に選ばれただの、絵画コンクールに入賞しただのという子供の表彰状を額に入れ、後生大事に掛けている家があるけれど、我が家も目指せ10枚の表彰状!キンキラキンの額縁に入れて壁一面に並べたいなあと、そんなことを思ったりして。

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写真:昨年、奥歯の抜歯手術をした桃之輔。麻酔がうまく醒めなくてずいぶん心配したけれど、今はもうすっかり元気になってご機嫌さん。
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まっちゃん、その後

2011年02月17日(木)

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まっちゃん(松吉)が我が家の庭に突然現れたのは2ヶ月ほど前のこと。寒い日が続いていたから、鼻をブガブガさせて咳き込んでいたまっちゃんの体に障るのではないかとずいぶん心配した。根城に決めたらしい犬小屋をもっと暖かくしてあげようと、小屋の中のダンボールを二重にし、毛布を敷いてあげたらそれきりプイ。エアコンの室外機の横に置いてある、木製の花台の片隅に丸まって寝るようになってしまった。

雨が降る、北風が吹く、雪が降る・・・。痩せこけた体を、固く固く丸めて寝ているまっちゃんをそのままにしておくわけにもいかず、花台を急遽発泡スチロールで囲み、その中にダンボールを入れ、あまりフカフカはお好きじゃないようなので、着古したセーターを何枚か重ねて敷いてあげたら、どうにかお気に召してくれた様子。

まっちゃんは不思議な猫で、我が家の外猫たちと絶対に喧嘩をしない。最初に現れた時は、こんなにゴッツいオス猫だもの、きっと縄張り意識バリバリで、タゴちゃんたちを追い出してしまうのではないかと気を揉んだけれど、そんなことはまったくなくて、タゴやクウと並んで仲良く日向ぼっこをしている。その姿はどうみても以前からの知り合い。

まっちゃんは、生粋のノラではないし、遠い場所から放浪してこの地にたどり着いたというふうでもない。間違いなく我が家の近くで飼われていたのだと思う。撫ぜさせてくれるし爪を出すこともないから、飼い猫だったのは確か。それがどうしてあんなにやせ細った姿で庭に現れたのかはナゾ。なんらかの事情があって、飼い主に置いていかれたのかもしれない。

今は、我が家を安全な場所だと認識したらしく、一日中庭で過ごしていて門から外に出てゆく気配もない(あちこちの家に行かれては困ると思っていたから、これも幸い)。朝に晩に缶詰をたっぷり食べ、裏庭に用意してある外猫用の砂場トイレで用を足し、昼間は庭の縁台の上に仰向けに寝転んで「わが世の春」を楽んでいるまっちゃん、「晩年運・吉」・・・。

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写真:顔はまだまだ野性味たっぷり。この顔つきを見て、おとなしい猫だなんてとても思えないでしょ?
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その昔、犬を買ったことがある

2011年02月23日(水)

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昨日の(2011.2.22)の朝日新聞に、インターネットで販売しているペットに、トラブルが続出しているという記事が掲載されていた。この記事では栃木県鹿沼市のペット販売仲介業者の例が取り上げられていて、各地から「ネットで購入した猫が衰弱している」「約束の血統書が付いてこない」といった売買トラブルが報告され、苦情が寄せられているということだった。今朝の新聞にはその業者、動物愛護管理法違反で動物取扱業登録の取り消し処分となったと書かれていた。猫では全国初なんだそうだ。

「約束の血統書がついてこない」というトラブル、実は私も経験している。といっても実家にいたころの話で、実家で飼っていた2代目の犬のこと。ある日買い物に出かけた先のデパートで、たまたまワンニャンフェアなるものをやっていた。その頃は「ブリーダー」なんていう職業があることも知らなかったし、命の売買にも敏感ではなかったから(当時は動物愛護に関する情報なんて、ほとんど手に入らなかった)、ワンニャンフェアはいろいろな犬猫が見られて楽しい・・・というぐらいの認識しかなかった。

買うつもりもなく犬猫を眺めていたら、子犬の中にちょっと賢そうな柴犬がいて、犬好き心がたまらなくくすぐられ、思わず衝動買いをしてしまった。血統書には興味がなかったけれど、「血統書は後ほどご自宅にお送りします」とその時店員さんから言われたので、心待ちにというほどではないけれど、その到着を待っていた。ところが数ヶ月たっても送られてこない。販売していたデパートを通じて業者に連絡してもらうと、あわてて血統書が送られてきた。なんてことはない、書かれていたのは親犬の名前と業者の名前と住所ぐらいだったかな?「この血統書、きっと偽物よ」なんて家族と話していた。

そう、確かに偽物だったのかもしれない。この子、日に日に大きくなり、1年後には柴犬とは到底言えないほどの大きさに成長してしまった。秋田犬を思わせるほどの大きな図体なのに人(犬)一倍臆病で、家の門から一歩たりとも外へは出ようとはせず、無理やり引きずり出そうとしても、足を踏ん張ってビクともしない。これでは運動ができないからと、仕方なく庭の塀を高くして外に出られないようにし、門にも回れないよう庭に仕切りを作って放して飼っていた。

そのうち私は結婚して家を離れたが、実家ではこの犬の扱いにずいぶんてこずっていたようだった。言葉があまりよく通じなくて、だからしつけが思うようにできない。犬が言う事を聞かないのは、わがままに育ててしまった飼い主の責任でもあるのだけれど、初代の犬は、人間の目を見て気持ちを察してしまうというぐらい頭の良い子だったから、ことさら「木偶の坊君」に感じてしまっていたみたい。

不思議だったのは、ガラガラガラというシャッターの閉まる音を聞くと異様に怖がり、大きな図体をぶるぶると震わせて部屋の片隅で固まってしまうこと。この子、ワンニャンフェアでなかなか売れず、全国各地のデパートを転々としていたのかもしれない。今思うと、6ヶ月は優に越していた売れ残りだったように思う。

シャッター音が怖いのは、お店が閉まる時の音とか、トラックのドアが閉まる音に似ていたからなのか。あの子の心の中に残されていた恐怖に重なる音だったのだろう。狭いケージの中で身動きも取れないまま、親犬から離されてひとり恐怖に震えて何ヶ月も過ごしていたのかと思うとなんだか哀れで、あれきり、二度とワンニャンフェアには足を運んでいない。

里音も我が家に来てから1年以上、リビングに置いてある、1m50cm×50cmほどのスペースしかないガラステーブルの下で一日を過ごしていた。食事と水とトイレ以外そこから出ようとしない。向きを変えようとするたびに低いガラスにゴツンと頭をぶつけていたのは、ケージの高さに慣れていたせいなのか。今は遊ぶことを覚えて家中駆け回っている。嬉しいといった表情も見せるようになり、やっと飼い猫。

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写真:無表情だった里音も最近は「遊んで」と要求するまでになった。今年の課題は、ブラシをかけさせてくれるようになること、抱っこしても嫌がらないようになることの2つ。
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プロフィール

鈍行列車の「ちゅうちゅうとれいん」はいつも満員(ふ~っ…)!時々燃料切れを起こして更新が滞ることがありますが、どうぞ末永くおつきあいくださいネ。姉妹編の「あけみ参上つかまちゅり~」もよろしくお願い致します。

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Cast

樹里絵
樹里絵(jyurie):1998年生まれ。マイペースで世話が焼けません。性格温厚で超パパっ子。

桃之輔
桃之輔(momonosuke):1999年生まれ。甘えっ子ですが、ものすごく臆病で、ほとんど一日中、布団の中に隠れています。

亜依子
亜依子(aiko):2000年生まれ。自己主張が強くて偏屈ですが、そこがまた可愛いいんだなあ。超ママっ子です。

真美
真美(mami):2005年生まれ。外見はタヌキそのもの、性格は犬そのものです。才気煥発で気性が激しい。

美意子
美意子(miiko):2005年生まれ? 歯を見ると6、7歳…本当は何歳だろう?一日中、文句たらたら言っています。

奈々
奈々(nana):2001年生まれ。ようやくノラっぽさもなくなり、明るい陽気な子になりました。

明美 にゃ三郎 小牧
明美(akemi)にゃ三郎(nyasaburou)、小牧(komaki):2007年生まれ。仲良し3兄弟。毎日楽しそうに暮らしています。

里音
里音(satone):2009年8月保護。どんな生い立ちでどんなニャン生を過ごしてきたのか、それは謎です。未来を生きる猫!

寿々
寿々(suzu):1994年12月~2010年3月12日。パパの仕事部屋に入れた唯一の子。人の気持ちがよくわかる、とてもとても頭の良い子でした。

福太郎
福太郎(fukutarou):1997年4月~2008年3月20日。陽気で甘えっ子。抱っこされるのが大好きでした。お母さん代わりだった寿々との再会、「欣喜猫躍」していることでしょう。

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