殺処分ゼロへの取り組み
2010年07月04日(日)
『犬猫救済の輪』という、川崎市を中心に、殺処分ゼロを目指して活動されている動物愛護団体のHPがある。その中に気になる記事があって(どれもこれも気になるものばかりだけれど)、いつかそのことについて書きたいと思いながら、世事にかまけていまごろ。『アエラ』(2010年6月21日号)の「全国自治体調査、59都市ランキング・犬に優しい自治体はどこか」という特集の紹介記事。
それによると、犬に優しい自治体の1位は熊本市なんだそうだ。熊本市の場合「引き取らない」ことにも力を入れていて、捨てに来た飼い主に職員が徹底的に説得を行い、連れ帰ってもらうことで殺処分数を減らしており、殺処分ゼロに向けた取り組みの結果、09年度に引き取った犬が453匹で、そのうちの実に411匹が返還・譲渡につながり、収容中に傷病死した犬を除けば、殺処分した犬は1匹だけだったという(なぜ1匹だけ助からなかったのだろう・・・。それより、総数が合わないのはなぜ?)
以下2位が兵庫県西宮市、3位が神奈川県。評価は「致死方法」「返還・譲渡率」「定時定点収集の有無」、そして、どれだけ里親探しに力を入れているかを判断できる「団体譲渡の有無」、「飼い主への啓発や職員のモラル向上につながる「情報公開度」、引き取る際の「獣医師の関与度」を基準にしている。
動物愛護への姿勢は自治体によって温度差があり、下関市動物愛護管理センターでは、精神的な苦痛を取り除いてあげることはできないから、せめて肉体的苦痛だけでもなくしてあげたいという理由で1億円の殺処分機を購入。大阪府では、09年度から獣医師が麻酔薬を注射する方法に切り替えている。
注目したいのは横浜市で、2011年5月開設を目指す総工費38億円の横浜市動物愛護センターの場合、殺処分ゼロを実践する独ベルリンの動物保護施設の資料などを取り寄せ、参考にしながら設計したとかで、そもそも殺処分機を設置しない。「機械の導入に頼らず、譲渡を推進する事で殺処分を減らしていく決意」(横浜市動物愛護センター整備担当課長)というのだから、これはすごい取り組みだと思う。
この季節、子猫たちがあちこちで保護されているが、保護された子たちはよほどの幸運、強運の持ち主。大方の子猫たちを待ち受けるのは殺処分という苛酷な運命で、我が家にも、あと一歩で保健所行きだった子たちが複数いる。「殺処分」という言葉がかくも軽々しく使わていることに憤りを感じるが、それが平然と行われてきた日本のこれまでの動物愛護に対する行政の取り組みは、一切の評価に値しない。
そうした行政に、今少しずつ改善の兆しが見えていることは大いに歓迎したいところではあるし、また、ここに到るまでに多くの心ある方たちの、並々ならない努力があったことに対しては大いに敬意を表するものではあるけれど、苦痛軽減のために購入したという下関市動物愛護管理センターの1億円の殺処分機、大阪府の麻酔による殺処分、これらを動物愛護の前進だとして好意的に受け止めるには、いささかの抵抗があるというのも正直な気持ち。
以前アメリカの愛護団体のホームページで、安楽死をさせられた猫たちが無数に横たわる写真を見たことがあるが、その写真を見てつくづく思ったのは、安楽死なんて名ばかり、結局は生きる権利を奪っただけのことではないかということ。「安楽死」なる言葉の定義は、人間以外の動物にとっては、あくまでも殺す側の論理の上でしか成り立っていない。動物たちには、死にたくないと主張する権利も、生きていることの権利の一切も認められていやしないのだもの。
殺処分の方法がいかに「安楽」なものであっても、その行為は間違いなく、生きていてはならないという論理の上に成り立っている。これから先求められるのは、動物たちが安楽に死ねるための法整備ではなく、決して殺してはならないという法整備なのだと思う。横浜市の動物愛護センターが、今後なにかしらの実績を積んでゆくことで、全国的にもこうした取り組みが広がるだろう。それを期待したい。もちろんその前提として、飼う側にも強く命への責任が問われていることは言うまでもないこと。
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写真:にゃあちゃんは純ノラさんの産んだ3匹のうちの1匹。ご近所の通報で、保健所の人が捕獲しにきた直前に3匹を保護。あの時は間一髪だったわねえと、今でも頭を撫でながら話している。お母さん猫は避妊手術をしてリリース。今も時々姿を見せます。
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プロフィール
鈍行列車の「ちゅうちゅうとれいん」はいつも満員(ふ~っ…)!時々燃料切れを起こして更新が滞ることがありますが、どうぞ末永くおつきあいくださいネ。姉妹編の「あけみ参上つかまちゅり~」もよろしくお願い致します。
Cast

樹里絵(jyurie):1998年生まれ。マイペースで世話が焼けません。性格温厚で超パパっ子。

桃之輔(momonosuke):1999年生まれ。甘えっ子ですが、ものすごく臆病で、ほとんど一日中、布団の中に隠れています。

亜依子(aiko):2000年生まれ。自己主張が強くて偏屈ですが、そこがまた可愛いいんだなあ。超ママっ子です。

真美(mami):2005年生まれ。外見はタヌキそのもの、性格は犬そのものです。才気煥発で気性が激しい。

美意子(miiko):2005年生まれ? 歯を見ると6、7歳…本当は何歳だろう?一日中、文句たらたら言っています。

奈々(nana):2001年生まれ。ようやくノラっぽさもなくなり、明るい陽気な子になりました。
明美(akemi)にゃ三郎(nyasaburou)、小牧(komaki):2007年生まれ。仲良し3兄弟。毎日楽しそうに暮らしています。

里音(satone):2009年8月保護。どんな生い立ちでどんなニャン生を過ごしてきたのか、それは謎です。未来を生きる猫!

寿々(suzu):1994年12月~2010年3月12日。パパの仕事部屋に入れた唯一の子。人の気持ちがよくわかる、とてもとても頭の良い子でした。

福太郎(fukutarou):1997年4月~2008年3月20日。陽気で甘えっ子。抱っこされるのが大好きでした。お母さん代わりだった寿々との再会、「欣喜猫躍」していることでしょう。
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コメント一覧(4)
ジュリママさん、こんにちは。
殺処分への取り組みが、
少しだけど、進んでいることには希望を感じます。
が、1億円の処分機、安楽死はいただけませんね。
人間の都合ですよね、結局。
殺処分、ペットショップの記事を書いたばかり。
コメントの中には、『変わらないんじゃないの』という意見もありましたが、
今、ものすごいブログ人口。
いろんな方が自分の意見を、ブログで訴えている。
少し前の時代には考えられなかったことですよね。
これひとつ見ても、何かしら変えていこうとする力は
大きくなっているはず。と信じています。
先日は暖かいコメントをありがとうございました。
とてもとても嬉しかったです。
自分が抱えてきた問題が、今の自分を創り、
なんらかの影響がワンコ・ニャンコにもあるような気がして、
まわりくどい、ああいった記事になってしまいました。
笑ってしまいますね。
私はとっても幸せな人間です、きっと。
りんご | 2010年07月05日 15:18
りんごさん
りんごさんのブログの記事も読ませていただきましたよ~
私たちにできることは限られているけれど
小さな声がたくさん集まれば
それなりの「力」になると思っています。
発信することが大切なんですよね。
りんごさんのブログへのコメント、
気の効いたことが言えなくてごめんなさいね。
実は私もね、心にいっぱいバンドエイドを貼っているのよ。
傷だらけなんだもの。
時々剥がれちゃうこともあるんですよ。
でね、また貼りなおすの。それの繰り返しです。
お互い、優しいダンナに恵まれて良かったわネ・・・
うふふ
ジュリママ | 2010年07月05日 21:42
みんないろんなことがあるのよね。
それを抱えながら、笑う努力して生きてる。
先日、知人に
「何にも悩み事ないでしょ?」
と、言われ、「えぇまぁ」と答えたのだけれど、
そういうことを平気で言葉に出来るってどうなんだろう?
って、思ってね。
子供にだって、子供なりの悩みごとはあるわけだしね。
絆創膏、はがれちゃうよね、ときどき。
けど、何度でも貼りなおしてくれる人もいる。
きっとお互いに、そんな旦那さんにめぐり合えたってこと?
一人じゃ超えられないこといっぱいあるけど、
2人なら少し楽になったりするものね。
りんご | 2010年07月07日 14:02
りんごさん
「何にも悩み事ないでしょ?」って言われるの?
私の姉も、人から必ずそう言われるんですって。
本人はね、いろいろなことで悩んでいて
時には泣いたりもしているのに。
でも、結局のところ姉は「強い人」なんだと思う。
周囲への気遣いもあって、
悩んでいる自分の思いを簡単には表に出さないんです。
りんごさんそうなのでは?芯が強くて優しい。
だから、りんごさんの心の奥にある思いに気づくには
相手も相当繊細な心を持っていなくちゃだめなんですよね。
「鈍(ドン)」な心の持ち主には、
りんごさんの繊細な気持ちは見抜けないんです^^
そっ!ひでさんも私の夫も
妻の絆創膏を貼りかえるために生まれてきたの。
バンドエイドマン!!(爆)
ジュリママ | 2010年07月08日 11:37