キャンキャンキャキャ~ン♪
2008年10月25日(土)
橋下徹大阪府知事が、山口県光市の母子殺害事件をめぐる弁護団への懲戒請求問題について、広島地裁が総額800万円の支払いを命じたことを論じた朝日新聞に対し、極めて激しい非難を浴びせた。そもそも橋下氏がなぜ朝日新聞だけを標的にしたのか理解不能。文末に朝日新聞、毎日新聞、中日新聞の社説の抜粋を併記してみるが、この3紙の論調にそれほどの違いはなく、いずれの社説も橋下氏の弁護士としての資質を厳しく糾している。
それにもかかわらず、橋下氏が攻撃の矛先を向けたのは朝日新聞一紙だけ。他の二紙との表現の違いといえば、弁護士資格の返上云々だが、もしかすると「資格返上」という言葉が橋下氏にとっての鬼門なのか。日の丸の手ぬぐいを額に締めて司法試験突破、その末に得た弁護士資格をそうそう簡単に剥奪されてなるものかという思いなのか。いやいやそれとも、単に朝日新聞をサヨクの新聞と「見誤った」のか(最近の権力迎合記事連発の朝日が真性「サヨク」のはずがない)。
この問題を取り上げたいくつかのブログを覗いて見ると、朝日新聞を「反日」と決めつけ、橋下氏を擁護するコメントがやたらと目立つ。なるほど、大衆が喜んで叩きそうな「敵」を作り、自らの存在を誇示することが目的だったのか。そうだとしたら、橋下氏の、コイズミズムを踏襲(「ふしゅう」じゃないですよ、麻生総理大臣殿!)したこの手法は大成功だったと言うべきか。
それにしても、(橋下氏自らがそう称したところの)「権力者」が、自分の意にそぐわないとして、特定のジャーナリズムの存在をこれほどまでに簡単に否定しまって良いものなのか。「朝日が弁護士資格返上しろって言うなら、これから事実誤認とかやりゃすぐ廃業しろと。全員首切れと。もっと言うなら戦争責任だってある。いますぐ廃業しろって」とまで言ったそうだが、戦前から戦後にかけてのジャーナリズムの変貌のプロセスを、どうやら橋下氏はご存知ないらしい。
戦時下のジャーナリズムを正確に把握していれば、朝日だけを標的としたこうした発言などまずありえない。太平洋戦争期におけるジャーナリズムの戦争加担については複雑な要素が絡み合っており、一言では言い表せないが、少なくとも戦争責任を問われるべきジャーナリズムは、こと朝日新聞だけにかぎるものではない。
個人の名誉が傷つけられたとして朝日新聞の廃刊を主張し、社員の首を切れと騒ぐ橋下氏。もし名誉毀損だと思うのなら弁護士であることこれ幸い、「個人」として法の下で戦えば良いだけのことではないか。ジャーナリズムが「権力者」の命令をもって言説を翻すことなど、余程の過ちを認める以外あってはならないことだし、まして新聞や雑誌が廃刊の事態に追い込まれるとしたら、それは「いつか来た道」でしかない。
………以下、三紙の社説から抜粋
■朝日新聞■(2008年10月3日)『橋下TV発言―弁護士資格を返上しては』歯切れのよさで人気のある橋下徹・大阪府知事のタレント弁護士時代の発言に、「弁護士失格」といわんばかりの厳しい判決が言い渡された。…判決で「少数派の基本的人権を保護する弁護士の使命や職責を正しく理解していない」とまで言われたのだから、橋下氏は深く恥じなければならない。
…少年の新たな主張について、橋下氏は大阪の読売テレビ制作の番組で、弁護団が組み立てたとしか考えられないと批判した。弁護団の懲戒を弁護士会に請求するよう呼びかけ、「一斉にかけてくださったら弁護士会も処分出さないわけにはいかない」と続けた。…そもそも橋下氏は、みずから携わってきた弁護士の責任をわかっていないのではないか。弁護士は被告の利益や権利を守るのが仕事である。弁護団の方針が世間の常識にそぐわず、気に入らないからといって、懲戒請求をしようとあおるのは、弁護士のやることではない。
…偏った番組作りをした放送局が許されないのは当然だが、法律の専門家として出演した橋下氏の責任はさらに重い。…橋下氏は判決後、弁護団に謝罪する一方で、控訴する意向を示した。判決を真剣に受け止めるならば、控訴をしないだけでなく、弁護士の資格を返上してはどうか。謝罪が形ばかりのものとみられれば、知事としての資質にも疑問が投げかけられるだろう。
■毎日新聞■(2008年10月3日)『橋下知事敗訴 判決は弁護士の自覚を促した』判決は「弁護士は少数派の基本的人権を保護すべき使命も有する。多数から批判されたことをもって、懲戒されることがあってはならない」と指摘した。
…橋下氏の発言が弁護士への大量の懲戒請求を誘い、その業務を妨害、精神的苦痛を与えたと認定したのは妥当な判断といえる。…橋下氏がその思いを述べるのは自由だ。しかし、視聴者に向かって懲戒請求を呼びかける発言は、自ら弁護士の使命を否定する行為にほかならず、許されるものではなかった。しかも、テレビ番組のコメンテーターとしての影響力を考慮すれば、その発言は多数を頼んだ魔女狩りに似た状況を作り出した。批判された側の反論が保障されていない以上、軽率な行為といわざるをえない。
さらに、橋下氏は視聴者をあおりながら、自らは懲戒を求めていない。その発言がどこまで思慮を重ねたものか疑わしい。…一般市民が、橋下氏の扇動で一つの方向に群がる感覚で懲戒を請求する社会のありようもまた、健全とはいえない。
■中日新聞■(2008年10月6日)『橋下知事敗訴 弁護士失格のTV発言』タレントとしての軽い“乗り”の発言が、他人の名誉を傷つけた。橋下徹大阪府知事が弁護士失格と批判されるのは当然だが、無責任なコメントがはびこるテレビ番組の作り方を変えるべきだ。…弁護団から橋下氏への慰謝料請求を審理していた広島地裁は、橋下発言には根拠がなく名誉棄損だと認定し、計八百万円の支払いを命じた。
マスメディアを通じて懲戒請求を呼びかけたことを不法行為と断定し、軽はずみなコメントを厳しく戒めたのである。判決文には「少数派の基本的人権も保護すべき弁護士の使命、多数から批判されたからといって弁護活動が制限されたり懲戒されてはならないことを、橋下氏は理解していない」とまである。法律家としての基本常識もわきまえていないと言わんばかりである。
…高度な専門知識と厳しい倫理観が求められる専門職である弁護士の資格が疑われる。判決後に橋下氏は謝罪したが、控訴するという。判決は不当ではないと言いながら控訴するのは、法律家として理解しがたい。…政治家も弁護士も、説得力ある論理と、それを相手が納得するように説明する言語能力がなければならない。言葉の重さと節度を自覚すべきだ。…情報の本質を伝えることとは無縁の番組作りが橋下放言の背景にあるのではないか。だとすれば単なるタレント弁護士の暴走ではすまされない。
写真:(上)我が家で一番気の弱いミミちゃん。しょっちゅう鳴いています。(下)我が家で一番気の強いサビちゃん、滅多なことでは鳴きません。
プロフィール
鈍行列車の「ちゅうちゅうとれいん」はいつも満員(ふ~っ…)!時々燃料切れを起こして更新が滞ることがありますが、どうぞ末永くおつきあいくださいネ。姉妹編の「あけみ参上つかまちゅり~」もよろしくお願い致します。
Cast

樹里絵(jyurie):1998年生まれ。マイペースで世話が焼けません。性格温厚で超パパっ子。

桃之輔(momonosuke):1999年生まれ。甘えっ子ですが、ものすごく臆病で、ほとんど一日中、布団の中に隠れています。

亜依子(aiko):2000年生まれ。自己主張が強くて偏屈ですが、そこがまた可愛いいんだなあ。超ママっ子です。

真美(mami):2005年生まれ。外見はタヌキそのもの、性格は犬そのものです。才気煥発で気性が激しい。

美意子(miiko):2005年生まれ? 歯を見ると6、7歳…本当は何歳だろう?一日中、文句たらたら言っています。

奈々(nana):2001年生まれ。ようやくノラっぽさもなくなり、明るい陽気な子になりました。
明美(akemi)にゃ三郎(nyasaburou)、小牧(komaki):2007年生まれ。仲良し3兄弟。毎日楽しそうに暮らしています。

里音(satone):2009年8月保護。どんな生い立ちでどんなニャン生を過ごしてきたのか、それは謎です。未来を生きる猫!

寿々(suzu):1994年12月~2010年3月12日。パパの仕事部屋に入れた唯一の子。人の気持ちがよくわかる、とてもとても頭の良い子でした。

福太郎(fukutarou):1997年4月~2008年3月20日。陽気で甘えっ子。抱っこされるのが大好きでした。お母さん代わりだった寿々との再会、「欣喜猫躍」していることでしょう。
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