荒川区じゃなくてよかった
2008年09月20日(土)
東京都荒川区で首を傾げる条例案が発表された。この条例のために、いったい何人の人間が頭を寄せ合ったのか、自治会役員レヴェルで行政を動かすお役人たち。これじゃ地方分権なんて夢のまた夢…。
---------ここから引用開始--------
『東京都荒川区は19日、ハトやカラス、野良猫などに勝手に餌をやって周辺住民に迷惑を掛けることを禁止し、違反した場合は罰金を科す条例の素案を発表した。12月議会に提案する。区によると、勝手な餌やりを禁止する条例を持つ自治体はあるが、罰金を設けるのは全国初。
素案は、自分で所有していない動物に餌を与え、鳴き声やふん尿などで周辺住民が被害を受けるケースを禁止事項として規定。住民の苦情などを受けて区が立ち入り調査し、中止を勧告する。従わない場合は、弁護士らによる審査会に掛けて中止命令を出したり、氏名を公表したりできる。立ち入り調査を拒めば10万円以下、中止命令に違反すれば5万円以下の罰金。区は「強制力のある条例で、抑止効果を期待したい」としている。』(9月19日18時15分配信 時事通信)
-------引用ここまで-----------
これを読んだ時には、なんのことかと一瞬思考が停止したが、すぐに怒りが頭を突き抜け、天にのぼって雷状態。荒川区は、ハトもカラスも猫も、その一切の姿が消えてしまった町こそが人間の住む「理想郷」だと思っているらしい。この条例の恐ろしさは、「迷惑」という言葉の下、いかなる弱者であっても容易に排除の対象となりうる、という認識を住民に与えてしまうこと。ホームレスも然りか。それが荒川区の考える健全で清潔で明るい町づくりなのか。
しかしまあ、人間はなんて傲慢な動物なのだろう、そしてなんて愚かなのかと、この条例を見ると改めてそう思わずにはいられない。人間が生活する上で「迷惑」だとされるモノ、それを「排除」してしまおうとする思想の先に、どれほどの恐ろしい社会が待ち受けているか、そうした想像力が完全に欠如している。自分もまた、いつなんどき排除される側になるともかぎらない脆い存在でしかないのに、そんな危機感など微塵も持ちあわせていないというおメデタさ。
そして…荒川区だからこそ思うことがもうひとつ。荒川区は1945年3月10日の東京大空襲で町の8割が焼失しているという。1943年には約38万人いた住民が、大空襲で約3分の1にまで激減したというから、被害の大きさたるや、想像を絶するものがある。たくさんの尊い人間の命が奪われていったその時、青々と茂っていた緑や、空を舞っていた鳥や、道端を歩いていた犬や猫達、そうした生き物も根こそぎ業火に巻き込まれて命を落とした。
あれから六十数年、人も緑も犬も猫もそして鳥たちも、やっとの思いでそんな惨状の中から生き還り、立ち直り、今の町の姿に蘇らせたのではなかったのか。
戦争をしている国には、犬の姿も猫の姿も見えない…そんな言葉をふと思い出す。荒川区は、戦火に飲み込まれ、多くの生き物が姿を消したあの時の町に戻りたいと、そんな奇妙なノスタルジーにかられているとでもいうのだろうか。
共にここまで生き抜いてきた命、共存・共生の道を探って、何のバチがあたるものか。
写真:(上)ここでそんな条例が施行されたら、行政と闘うっきゃない。タゴちゃん、安心して。(下)カラスが部屋を覗いている。なかなかの風情だと思うんだけど。
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野良猫に餌をあげたら罰金10万円・・こんな町はペストでも流行っちまいな
送信元:えんとひなたぼっこ 2008年10月10日 22:06
・・って過激なタイトルで不快に思われた方ごめんなさい 【ニュース抜粋】 東京都荒川区は9月19日野良猫やカラス、ハトなど飼い主のいない動物に餌を与...
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ジュリママと猫たちを乗せて走る鈍行列車のちゅうちゅうとれいん。車窓から見える風景を、気ままに書き綴るブログです。あけみちゃんの絵日記、『あけみ参上つかまちゅりーっ!』もどうぞよろしく。どちらもボチボチの更新ですが、末永くおつきあい頂ければ嬉しく思います。
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野良猫に餌をあげたら罰金10万円・・こんな町はペストでも流行っちまいな(えんとひなたぼっこ)
・・って過激なタイトルで不快に思われた方ごめんなさい 【ニュース抜粋】 東京都荒川区は9月19日野良猫やカラス、ハトなど飼い主のいない動物に餌を与...


コメント一覧(12)
荒川区のコレは、半年近く前だったかしら?
そのくらい前から話が持ち上がっていることは知ってました。
賛否両論、いろんな反対意見も持ち出されたけれど
結局お偉方さんに押し切られた形なのでしょうか。。。
絶対ここには住みたくありませんよね。
やまだのママ | 2008年09月20日 17:28
はじめまして。
ねこぼーしさんのところから飛んできました。
うさぎと申します。
ちょこちょこと読み逃げしていたのですが、どうしてもコメントしたくなりました。
我が家には1匹だけ猫がいます。
そして、我が家の外には、ご飯を待ち受ける猫が6~7匹います。
この猫たちは、1年くらい前までは、ご近所のおうちでご飯をもらっていたのですが、そのおうちの奥さんが足を悪くなさってから、ご飯がもらえなくなって、うちに来るようになったと別のご近所さんから聞きました。
確かに猫の食べ残しをそのままにしておくと大量のカラスが来て怖いので、ちゃんと注意を払って、カラスが来ないように気をつけながらごはんをあげています。
猫嫌いさんが猫をみかけたときの反応を見るのも悲しいものがあります。
我が家のまわりでは地域猫にできるような取り組みはなく、孤軍奮闘しています。
もし荒川区のような条例が、私の住む町にできたら、どうしよう・・・と恐れるばかりです。
ああ、長々と書いたわりには、何をお話ししたかったのか、わからなくなりました。
すみません。
とにかく、そんな条例には断固として反対です!
うさぎ | 2008年09月20日 18:43
やまだのママさん
そんな前からブツブツ言っていたんですか。
それで、誰もこの条例を潰せなかったというわけですね。
なんだかね、「セチガライ」という言葉がぴったり、
生きにくい世の中になっているなあと思います。
「優しさ」のかけらもない。
この条例が前例となって、
他の地域に広がらないことを願うばかりです。
ジュリママ | 2008年09月20日 20:51
うさぎさん、はじめまして!
ご訪問、ありがとうございます。
うさぎさんのブログも拝見させて頂いています。
私はいつも、この世の中に「いらない命」なんて
あるはずがないと思っています。
「いらない」と思われる命が哀れでならないんです。
人間が高見に立ち、
あらゆる動物の生殺与奪権を握っていると錯覚しているような、
こういう愚劣な条例は許しがたいと思っています。
うさぎさん、地域猫の活動は一人ではなかなか大変だと思いますが、
ネットで調べると、
そういった個人の活動を応援してくれる組織が結構ありますよ。
問題を解決するために、
自治会への働きかけなど、一緒に行動してくださるところもあります。
もしなにかあって、お悩みになられるようなことがあれば、
そういうところにぜひご相談なさってみてください。
とりあえず、今私たちにできることといえば、
同じ気持ちを持っている猫ブログ仲間で励ましあいながら、
身近にいる猫ちゃんたちだけでも守ってあげることかしら。
闘ってきた仲間もいっぱいいますから、
心強いですよ(笑)
お互い、めげずに頑張りましょうネ!
ジュリママ | 2008年09月20日 21:29
こんな条例を作ろうとしている荒川区は最低。もっと方法があるではないですか。例えば横浜市磯子区で平成9年から推進している「地域猫」という考え方が現状ではベストだと思います。もっと荒川区は勉強すべきです。
hirorin | 2008年09月21日 10:35
hirorinさん
コメントをありがとうございます。
この条例は動物だけではなく、
人間の弱者切捨てにまでつながってゆくだろうと危惧しています。
現に「ホームレスもついでに」などという意見が
ネット上で散見されるようになりました。
見直されるべき、愚劣な条例です。
hirorinさんのおっしゃるとおり、
「地域猫」という考え方を啓蒙・普及することこそ、
行政のやるべき仕事ですよね。
私は抗議のメールを荒川区役所に出します。
ジュリママ | 2008年09月21日 18:29
コメントするのは初めてだったでしょうか?(^ω^;)(;^ω^)
代替策のない政策は愚策でしかありませんね。この記事荒川区に送りつけてやりたいですね!!
choiwaru101 | 2008年09月22日 00:50
choiwaru101さま
ご多忙の中、コメントをありがとうございます^^
なんだか生きにくい世の中になってしまいましたねえ。
小坂英二荒川区議がこの条例を主張しています。
まあブログをご覧になってみてください。
代替案は一応書いてあります。
http://kosakaeiji.seesaa.net/
ただし、
コトの「重大な」本質をいくつも見逃しています。
関係ありませんが、本日(9月22日)は
「幼稚園での漢字教育」を求めたそうです。
(ヒエ~ッ!日本人がますます賢くなってゆく???ウソ)
なんだろ、このヒト・・・というのが偽りのない感想です(苦笑)
ジュリママ | 2008年09月22日 19:31
オドロキました。。。
しばらく言葉が見つかりませんでした。
ジュリママさんの言うように「思考回路」が止まりました。
うーーーん、恐ろしい話ですね。
野良猫を保護して、その子にご飯をあげるのはいんでしょうか?
家猫であっても、外を自由に歩きまわる猫さえもダメってことでしょうか。。。
全国初のこころみということですが、
これが全国に広がってしまったらどうしようって身震いがします。
先日は、アロハにお見舞いコメントをありがとうございました。
お返事が遅くなりましてごめんなさい。
おかげさまで元気になりましたよ
りんご | 2008年10月02日 13:44
りんごさん
荒川区の条例は、
共存・共生をめざし、
動物保護団体などが懸命に努力している昨今、
時代に逆行しているように思います。
「迷惑」と言われると反論が難しいですが、
迷惑の基準は人それぞれですから、
折衷点を見つけて解決の道を模索してゆくしかないように思います。
短絡的な結論だけは避けて欲しいですよね。
アロハちゃん、本当に良かったですね。
りんごさんの愛情を信じているから、
辛いことも乗り越えられたのかも!
ジュリママ | 2008年10月03日 10:35
世界中から絶賛・賛同を受けノーベル平和賞に
5回もノミネートされたインドのマハトマガンジーの名言
●●●●●●●●●●●●●●●
『国家の尊厳や品格は、
そこにいる動物たちが、
人々にどう扱われているかを見れば
容易に判断できる』
The greatness of a nation and its moral progress can be judged by the way its animals are treated.
●●●●●●●●●●●●●●●
荒川区でこんな狂った条例ができたら
次々と他の地区でもまねして作る事でしょう。
なんていうか荒川区だけの問題ではないきがします。
日本人の品格が国際社会に問われる問題ですね。
TBさせて頂きました。
えん | 2008年10月10日 22:04
えんさま
はじめまして。TBありがとうございます。
マハトマガンジーの言葉に感銘を覚えます。
あらゆる生命とどう生きてゆくのか、
どう生きてゆくことができるのか、
それが今「地球人」に問われている大きな課題です。
その課題に対して、
真摯に向き合っているとはとても言いがたい荒川区の条例。
時代に逆行しているとしか言いようがありません。
ジュリママ | 2008年10月11日 12:43