ジャーナリズム崩壊
2008年09月10日(水)
毎年恒例となった国会劇場での公演、『首相の逃亡』第一幕が終わり、いよいよ第二幕が開幕した。大根役者が勢ぞろいの総裁戦を観ていると、日本人でいることがいい加減イヤになってくる。そう思っていたら、『天木直人のブログ』に「メディア批判を批判する」と題して、天木氏が以下のような論評を書かれていた。
『9月10日の読売新聞に学習院女子大学教授の石澤靖治氏(メディア関係論)が「遅かった『ひとごと』批判」という見出しで、メディア批判を書いている。その要旨はこうだ。
・・・9月1日の福田首相辞任会見の最後に、ある記者が総理の会見は人事にように聞こえるという質問をし、これに怒った福田首相が、あなたと違って私は自分を客観的に見る事ができる、と捨てゼリフを吐いた。毎日記者会見をしておきながら、なぜいままでこのような鋭い質問が記者の間から出てこなかったのか。それは暗黙の了解が記者と総理の間にあるからだ。この実態を、フリージャーナリストの上杉隆氏が「ジャーナリズム崩壊」(幻冬舎)で明らかにしている。つまりなれあいの会見をわれわれは毎日見せられてきたのだ。総理会見の場は、首相の一方的なメッセージ発信の機会にはなっていても、ジャーナリズムが首相をチェックし、批判する場にはなっていない。「ひとごと」批判は、福田首相が退陣するときになされるべきではなく、それより前に行なわれているべきであった・・・
その事に異論はない。しかしこの八百長質問会見を考え出し、もっとも利用したのは小泉・飯島コンビであった。いまごろになってジャーナリズムの権力迎合を糾弾する上杉は、小泉・飯島に迎合することで生き残ってきた。いまでも小泉・飯島批判は行なわない。あのとき小泉会見のいかさまを糾弾していたら、あれほど小泉政権は長続きしなかった。日本はここまで壊れる事はなかった。
小泉偽改革が自民党総裁選の政策論争で否定されるようになった。しかし、今でもメディアは小泉改革の嘘を正面から指摘できないでいる。その一方で、本気で権力批判をしてきた気骨あるフリージャーナリストは多く存在する事を私は知っている。問題は彼らを、既成メディアが排除してきた事だ。世に重宝されているジャーナリストはすべて権力と馴れ合っている。そのようなジャーナリズムの自己批判は、所詮はおためごかしだ。既成ジャーナリストが退場し、これまで注目されていなかったジャーナリストが世にでてくる事が必要だ。ジャーナリズムの世界もまた政権交代が必要な時である。』(9月10日・全文引用)
天木氏のブログには時々一貫性のない主張が見受けられ、がっかりさせられることがあるのだが、今日だけは異論はなく、常々思っていたことが書かれていて胸のすく思い。
数年前、戦時下のジャーナリズムについての研究をまとめたことがある。ジャーナリストを含めた知識人達が、時の権力の渦に巻き込まれて自らの職務を見失い、国民を誤った道へと陥れていったその過程を論文にしたが、一次資料を読み解いてゆくその過程で、悔しさのあまり、何度地団駄を踏んだことか。ジャーナリストの無責任な煽動ぶりと、御用学者のいい加減さと、国民の不甲斐なさに…。
今また日本のジャーナリズムは同じような愚を犯し、国民はその論調に踊らされている。いったい、どれほどの痛手を負えば国民は賢くなれるというのか。マスコミが「小泉劇場」だと囃し立てればこぞって喝采を送り、「茶番劇」だと言えばこぞってのブーイング。主体性のない判断、これほど危ういものはない。
権力に取り込まれ、強き者に揉み手をするような腐りきったジャーナリズムになど、決して迎合しないことだ。結果が良ければ、自惚れて増長するだけだし、結果が不味ければ、警鐘を鳴らしていたのにと、乾かぬ舌で語ることだろう。そんなものに煽られるのはあまりに馬鹿げている。
自分の手で目で耳で得た情報を冷静に分析し、自らの賢明な判断の下で行動を取らないかぎり、この国はとんでもない方向に突き進んでゆく。今がその瀬戸際なのだと思う。
写真:(上)舌が乾ききっています。(左)大山鳴動しておもちゃの鼠一匹・・・。
プロフィール
鈍行列車の「ちゅうちゅうとれいん」はいつも満員(ふ~っ…)!時々燃料切れを起こして更新が滞ることがありますが、どうぞ末永くおつきあいくださいネ。姉妹編の「あけみ参上つかまちゅり~」もよろしくお願い致します。
Cast

樹里絵(jyurie):1998年生まれ。マイペースで世話が焼けません。性格温厚で超パパっ子。

桃之輔(momonosuke):1999年生まれ。甘えっ子ですが、ものすごく臆病で、ほとんど一日中、布団の中に隠れています。

亜依子(aiko):2000年生まれ。自己主張が強くて偏屈ですが、そこがまた可愛いいんだなあ。超ママっ子です。

真美(mami):2005年生まれ。外見はタヌキそのもの、性格は犬そのものです。才気煥発で気性が激しい。

美意子(miiko):2005年生まれ? 歯を見ると6、7歳…本当は何歳だろう?一日中、文句たらたら言っています。

奈々(nana):2001年生まれ。ようやくノラっぽさもなくなり、明るい陽気な子になりました。
明美(akemi)にゃ三郎(nyasaburou)、小牧(komaki):2007年生まれ。仲良し3兄弟。毎日楽しそうに暮らしています。

里音(satone):2009年8月保護。どんな生い立ちでどんなニャン生を過ごしてきたのか、それは謎です。未来を生きる猫!

寿々(suzu):1994年12月~2010年3月12日。パパの仕事部屋に入れた唯一の子。人の気持ちがよくわかる、とてもとても頭の良い子でした。

福太郎(fukutarou):1997年4月~2008年3月20日。陽気で甘えっ子。抱っこされるのが大好きでした。お母さん代わりだった寿々との再会、「欣喜猫躍」していることでしょう。
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