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これが福祉政策?

2008年08月09日(土)

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本日、特別養護老人ホームの評議員会に出席。母がデイサービスとショートステイでお世話になっていた特別養護老人ホームから「評議員」なるものの依頼を受けて7年。その間、国の社会福祉政策は弱者軽視の傾向を強めていったが、今日の報告を聞いて…アララ。それなりの経営をしてきた施設が遂に経営悪化の兆しを見せ始めた。

毎年2,200億円にもおよぶ社会保障費削減を主唱するこの国、これから先、本気で高齢者や弱者を切り捨ててゆくつもりだから、経営困難の窮状を国に訴えたところで手を差し伸べてくれるはずなどなく、新自由主義万歳の「自助努力」、なんとかして乗り切る手立てを考えなければならない。(年間約5兆円にもおよぶ日本の防衛費を思えば、2200億円ぐらいどうにかなるだろうに。削るところが違うよなあ…)

そこでこの施設、退職した福祉職員の補充をしないという方針を打ち立てた。つまり人件費の削減。それでも当初は職員の補充をするつもりでいたらしいが、入職希望者もなく、離職者の後釜がなかなか見つからない。その間、今の人数でもなんとか仕事はまわりそうだということになって、求人を取りやめてしまったという。人数が減ればそれだけ労働条件は悪化する。賢い選択とは思えないが、「背に腹…」というところか。

施設の介護職員の離職率は高く、評議員会は数ヶ月ごとに開かれるが、そのたびに数名の離職者の報告を受ける。ほとんどが3年未満、短ければ1年にも満たない期間で人が入れ替わってしまう。この施設の場合、理念は高いし経営陣の姿勢にも問題があるとは思えず、考えられるのは、重労働に比して支払われる対価が極めて少ないというところか。

東京都・福祉保健局の平成19年度特別養護老人ホーム等経営実態調査結果によれば、常勤の介護職員の平均給与額は特養で年間387.7万円、老健だと年間341.4万円というから、理想とやりがいに燃えて福祉職についたものの、生活が成り立たずやむなく転職というケースが多いのだろう。結果、施設は慢性的な人手不足に悩まされることになる。

そこで国は考えた。インドネシア人の看護師と介護福祉士を2年間で1000人、日本が受け入れるという日・インドネシア経済連携協定(EPA)に調印したのだ。この協定、2008年5月に国会で承認され、8月7日には早々に第一陣のインドネシア人205人が来日している。

医療・福祉分野で本格的に外国人労働者を受け入れるのは初めてで、人材の安定的確保を図る狙いだというが、なぜ日本の介護従事者の労働条件改善を先送りにして海外の人材をアテにするのか、摩訶不思議、首を傾げるばかりだ。日比経済連携協定に基づくフィリピン人看護師・介護福祉士候補者の受入れも検討されているとか。

さらなる摩訶不思議は、インドネシアおよびフィリピンと日本の仲介役になっている国際厚生事業団(JICWELS)という厚生省認可の社団法人。一体どんな組織なのか。「フィリピン人の受入れを適正に実施する観点から、我が国においては国際厚生事業団(JICWELS)が唯一のあっせん機関として位置づけられることになっており、これ以外の職業紹介事業者や労働者派遣事業者にフィリピン人のあっせんを依頼することはできません。」と厚生労働省のHPに明記されているが、厚生労働省の天下り先?

さらにさらに、自民党がこの6月、今後50年間で1000万人の移民を受け入れるという提言をしていたことともダブって仕方がない。中川秀直氏が会長となって「移民庁」を設置するというあの話。関連性は皆無なのだろうか。「移民」受け入れのための段階的措置なのではあるまいか。

首を傾げるばかりの出来事に、首は180度以上回転してしまってもはや収拾がつかない。国会議事堂という魑魅魍魎の「オバケ屋敷」で雇ってもらおうかしら?

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写真:(上)ちりりんは今年14歳。介護とは無縁なまま元気に過ごして欲しい。(下)バラが咲きました。黒赤色のバラ の花言葉は「化けて出ますよ」とか^^;


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コメント一覧(2)

フィリピンで10年以上も看護師として働いてきた方たちが
日本で看護師の国家資格を取得するために死に物狂いで
お勉強されているそうですね・・・。
その前に入国後は半年間で日本語をマスターしなければ
いけないとか。
福祉施設などで安い賃金で働きながらお勉強し、数年後の
国家試験に合格できなかったら即帰国せねばならない方たち・・・
国同士のお約束だったとしても、彼女(彼)たちにとっては
大金がつかめるチャンスなんですよね。。。

やまだのママ | 2008年08月10日 07:41

やまだのママさんのお姉さまは、
こうしたご事情にはお詳しいのかしら?
(うむ、間違ったことを書いていたら赤面^^;)

なるほど大金がつかめるチャンスなんですね。
賃金については日本人と対等に支払うように・・・
という通達がなされているようですが、
さてどうなるでしょう?

国内の介護職の人材は決して払底しているわけではなく、
条件さえ整えば、福祉職を志そうとする人もたくさんいます。
それなのにわざわざ海外からの人材を雇用するのはなぜなのだろう?
どこか割り切れない思いのする制度です。

ジュリママ | 2008年08月10日 23:48

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ジュリママと猫たちを乗せて走る鈍行列車のちゅうちゅうとれいん。車窓から見える風景を、気ままに書き綴るブログです。あけみちゃんの絵日記、『あけみ参上つかまちゅりーっ!』もどうぞよろしく。どちらもボチボチの更新ですが、末永くおつきあい頂ければ嬉しく思います。

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