「失言」の根っこにあるもの
2008年08月05日(火)
「国民的人気」を誇る麻生太郎氏が幹事長就任早々の失言、民主党をナチスに例えて批判した。軽率な発言はこれが初めてというわけではないから、今更という感がしなくもないが、看過できない発言。江田五月参院議長と国会内で会い、就任あいさつをした際、「かつてドイツはナチスに1回(政権を)やらせようとなって、ああいうことになった」と述べたのだとか。
後になって、民主党とナチスを重ね合わせる意図はなかったと強調しているが、誰がどう聞いたって、麻生氏の頭の中ではナチス=民主党。もともと失言癖のあるこの方のことだから、総理の座を狙って幹事長の椅子に座ったところで、自ら墓穴を掘って失墜するに違いないと思っていたが、まんざらハズレでもなさそう。
麻生氏の失言の中でももっとも許しがたく、この人物がいかに次期総理としてふさわしくないかを如実に示すもののひとつが野中広務氏批判。野中氏について、麻生氏はある会合のなかで「野中のような部落出身者を日本の総理にはできないわなあ」と語っていて、これなんぞ言語道断。(『野中広務 差別と権力』魚住 昭著 )
麻生氏の口から、なぜこうも許しがたい差別発言が次から次に飛び出すのだろうかと頭をひねり、ふと思い浮かんだのが彼の「出自」。この方、「麻生セメント」の御曹司でしたっけね。戦前の炭鉱と言えば…そう思って、ちょこっとWikiってみたらやっぱり。
太郎氏の父親である麻生太賀吉の経営していた「麻生炭鉱」は、戦前、劣悪な労働環境の元で朝鮮人炭鉱労働者・被差別部落民を使っている。アコギにもこの麻生炭鉱、他の炭鉱の2分の1ほどの給与で労働者を雇用していたそうだが、さらに朝鮮人労働者に対しては休日を与えず、給与の2割をカットしていたという。(「強制連行」の戦後処理は未解決のまま今日に至っているが、麻生氏も当事者ってことね?)
こうした環境の中で育っているのだもの、朝鮮人や被差別部落民に対し、強い差別意識があって当然といえば当然のことかもしれない。が、弱き者たちから不当に搾取して得た巨万の富の中で、それを当然のこととして受け入れてしまうのかどうかは、あくまでも本人の意識の問題であり、人間性の問題。この環境なればこそ、差別に対し強い憎悪を持つことだって十分にありうるのだから。
こんな人物に日本を託していいのか?彼が総理になったとして、おそらく一番に切り捨てられてしまうに違いない「層」(層という言葉が嫌いなので、あくまでもカッコつき)がこぞって彼を応援しているのだとしたら、まさにマンガ。マンガ宰相によるマンガ国家の成立…じゃなくて崩壊。
写真:(上)竹やぶでノラちゃんの子として生まれましたが、ナニカ?(左)たぶんブリーダーが「血統書つき」で売るはずでしたが、ナニカ?
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プロフィール
ジュリママと猫たちを乗せて走る鈍行列車のちゅうちゅうとれいん。車窓から見える風景を、気ままに書き綴るブログです。あけみちゃんの絵日記、『あけみ参上つかまちゅりーっ!』もどうぞよろしく。どちらもボチボチの更新ですが、末永くおつきあい頂ければ嬉しく思います。

