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公約という名の口約束

2008年02月16日(土)

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大阪府民の選択の誤り、というだけで済ませられる問題ではあるまい。橋下徹氏、大阪府知事就任後の公約破棄(まあご本人は「原則」と言ったのだとか、「机上の空論だった」とか、わけのわからない大義名分をつけているが)には目を覆うばかりだ。そもそも橋下徹なる人物のことは一切知らず、「タレント候補」として大阪府知事に立候補したことで、やっとその名前と顔を知った程度。

つい最近になって、you tubeで件のNHKの「遅刻」騒動がupされていて、そこで橋下氏の動いている姿を初めて見たが、へえ、こんな「おにいちゃん」だったのか。食いつきそうな目つきをした人が嫌いだから、個人的にはまったく好きになれないけれど、まあ見た目はスマートだし、弁護士という仕事も世間的にはそれなりに魅力的。

この橋下氏なる御仁の言動を見るにつけ聞くにつけ、自分が大阪府民だったら、我が身を任せようなんてこれっぽっちも思わない。どこか石原都知事に共通する傲慢さが感じられるし、傲慢なだけならまだしも(でもないが)、両人ともその傲慢さに許しがたい弱者蔑視が漂う。

テレビがうまく作り出した偶像、そこにさらなる幻想を重ねての大阪府民の選択だったのか、それとも、本気でこの人なら大阪の未来が託せるとでも思ったのか。あの小泉前首相のカイカク劇場のからくりとその顛末をすでに知っていながら、それでも同じ手口に騙されるというあたり、大阪人は余程ヒトがいいのか。

大阪ばかりじゃない、そもそも日本人、すべてを水に流すのが得意なのかもしれない。というか、まあええやんか精神の蔓延。それが証拠に、東京都だって石原都知事の三選を許しているし、宮崎県は没落寸前のお笑いタレントの、政治家へのリクルートに温かく手を差し伸べた。岩国市も「補助金、やんねえ」という政府の汚い手口に、市民は良識を封じてしまった。

橋下氏の場合、大阪府知事就任以前の発言の数々を見れば、この人がどういう思想の持ち主なのかよくわかろうというもの。公約なんて守るはずがないことは目に見えていた。何を言ったか、何を撤回したのかはWikipediaあたりにも書かれているのであえて書かないが、公約の重みを自覚していない。

嘆かわしいのは、それをマスコミが叩かないこと。小泉前首相も「国債30兆円枠を守る」という公約を破り、「この程度の公約を守れなかったことは大したことではない」と、平然とした顔で強弁していたっけ。それでもなお小泉氏を持ち上げていたのは取りもなおさずマスコミ、それに踊らされていたのは国民だった。一国の首相でこの発言、それが許されるのだから、大阪府知事の公約破棄なんてチョロイもの。

大阪府知事の問題は大阪の問題、高見の見物だなんて言っているブログもあるが、そうではあるまい。じわりじわりと、日本全国にこうした知事が選ばれていくところに怖さがある。鳴り物入りの知事が、絶大な人気を誇りつつ日本列島を北上しているのだから、都道府県がお手てつないで強権国家の後ろ盾になる日もそう遠くはあるまい。騙されたと思った時にはすでに戦地、「おっかさーん!あの一票が命取り」。

選挙が、もはやどんな政策を実現しようとしているのか、その政治家の思想信条を問うことなく、人気投票に化してしまったこの現実。橋下氏に気をよくした自民党。次回の選挙では、大量のタレントを担ぎ出してくるという噂もある。民主主義というより、これはもう民痴主義。

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写真:(上)我が家の人気投票一位は父・・・。(下)サビちゃんだけは絶対に母。


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鈍行列車の「ちゅうちゅうとれいん」はいつも満員(ふ~っ…)!時々燃料切れを起こして更新が滞ることがありますが、どうぞ末永くおつきあいくださいネ。姉妹編の「あけみ参上つかまちゅり~」もよろしくお願い致します。

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