猫は御免蒙りたし
2007年12月05日(水)
ピーンポーンとチャイムが鳴る。この間の保健所の一件以来、どうにもこのピンポーンが苦手になってしまい、思わずムスっとした声でインターフォンを取ると、「ご近所のTです」と。
ご近所といっても向こう三軒両隣ぐらいしか知らないから、名前を聞いても、どこのどなただかさっぱりわからない。「どんなご用件ですか?」と訪ねると、玄関口でしかお話できないと言う。またしても嫌な予感。
仕方なく門まで出てゆくと、見知らぬご婦人が立っている。改めて名前を聞かされ、つい一週間ほど前、自宅の駐車場から車を出す時にうっかり子猫を巻き込んでしまい、病院に連れていったというTさんだったことに気がついた。我が家の猫じゃないかと、問い合わせの電話があったっけ。
真っ黒で手の先だけ白い、生後6ヶ月ぐらいの男の子だというが、さて、見たことも聞いたこともない。手術の際に、飼い猫しか預かれないと獣医さんから言われたとかで、必死で飼い主を探していた。それほど大した怪我ではなかったようで、手術も無事に済み、経過は良好らしい。
・・・で?
Tさん「お宅でノラさんの面倒を見ていると伺ってきました。外で飼ってくださってもいいですから貰ってくれませんか?」
ジュリママ「いやです(キッパリ)、勘弁してください。今いる猫たちを守ってあげるだけで精一杯です。」(ノラの面倒って?どんな噂が流れているのやら。)
Tさん「今回の手術費用、今後の去勢手術の費用はすべて負担しますから。」
ジュリママ「そういう問題ではありません。もう猫は金輪際イヤなんです(あらら!)。どなたか里親をお探しになってください。」
Tさん「それじゃ、里親を探すことに協力していただけませんか?」
ジュリママ「協力はさせて頂きますが、お力にはなれないかもわかりませんよ。」
Tさん、人柄は良さそうな方だし、話も誠実ではあったけれど、ご自分で飼う覚悟はない。犬は飼っているが猫は苦手で、触れることさえできない上に、子供さん2人だか3人だかは猫アレルギーだと言う。すでに猫3匹を飼っている親戚からは、一時預かりはしてあげるが、飼うことはできないと言われたらしい。
猫思いの私にしてはやけに冷たい返事。子猫ちゃんの幸せのために一肌脱いであげたいところではあるけれど、キリがない。救えども救えども現れる猫。ボランティアとして活動しているわけでもなく、仕事の合間の猫助け。一人の手で救える命の数には限りがある。
おまけに、つい先日も自治会の回覧板に「猫の被害についての訴えがあるので、飼い主の方は気をつけてください」と書かれていたばかり。毎回毎回、よくもこう飽きずに書いてくるものだと感心するが、猫の害に悩まされると喚く人の執拗さに、こちらもいささかウンザリ。
猫を目の敵に日がな暮らす住民を相手に、猫との共存・共生を訴えることが、いささか億劫になってきてもいる。生きとし生けるものに向ける眼差しの違い、温度差を縮めるのは並大抵のことではなく、返ってくる言葉のひとつひとつを思うだけでも心がささくれ立つ。
Tさん、子猫ちゃんの幸せを探してあげてくださいね。たった一つの小さな命を守ることがいかに大変なことか、子供さんが学ばれるとても良い機会だと思います。だからこそ、お手伝いは控えます。
Good Luck !!
写真:(上)駐車場の屋根で、のんびりとひなたぼっこをする田吾ちゃん。この光景を「のどか」だとは思えない人がいるなんて。(左)ぼけぼけ写真ですが、アケミちゃんの初「つかまり立ち」・・・って、赤ちゃんじゃないんだから^^
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プロフィール
ジュリママと猫たちを乗せて走る鈍行列車のちゅうちゅうとれいん。車窓から見える風景を、気ままに書き綴るブログです。あけみちゃんの絵日記、『あけみ参上つかまちゅりーっ!』もどうぞよろしく。どちらもボチボチの更新ですが、末永くおつきあい頂ければ嬉しく思います。


コメント一覧(2)
こんにちは。
先日は、コメントありがとうございました。
自治会相変わらずのようですね(T_T)
ところで、Tさん、とても良い人じゃないですか。
うちにも、たまに貰ってくれる人いないか等と尋ねてきますが、
ワクチン、検査、場合によっては不妊手術を全て負担できるか?
里親が決まるまでの保護場所はあるか?と聞きます。
猫にお金を使う気のない人は、諦めて退散。
その猫の行く末を案じますが、仕方がないと思ってます。
で、お金を出すと言う人には、できる限りのお手伝いをします。
それがご縁になり、良いお付き合いをさせてもらったり、味方になってくれたりすることもあるし。
それっきりの人もいるけどね(汗)
私も仕事の合間の微力な猫だすけですが、これはボラではなく、趣味なので、
捕獲したい、保護したい何とかしたいと聞けば、猫のためならと、じっとしていられなくて(笑)
ジュリママさんは、とても生真面目な方とお見受け。
私は、本当にいい加減な性格だから、周りから何を言われても気にしないでここまで来れたのかも~
piyoneko | 2007年12月07日 13:56
piyonekoさん
いらっしゃってくださってありがとうございます。
あれから、piyonekoさんのブログを全編読破しました(笑)。精力的な活動ぶり、しかも、楽しんでやっていらっしゃるように思え、なかなかできることではないと、感心して読ませて頂きました。
里親さん探しにちょっと冷たくしてしまったのは、自治会を徘徊する猫の責任のすべてを我が家に押し付けようとする不埒な飼い主がいたりで、油断大敵だからなんです。
今回も、我が家が増やしたノラ猫の1匹だろうから、引き取って貰えば?と言われて、いらしたようでした。そんなニュアンスが最初に感じられたので、快くお引き受けすることをしませんでした。
避妊・去勢の徹底、えさやりの時間厳守と場所の限定(庭のみ)、庭にプランターを並べてトイレとして使わせていること、オトナ猫も含めての里親探しを行っていること、個体数を減らすことが、外猫問題の一番の解決方法だと思っていることなどを説明したところ、「そんなことをしていたのですか」と、ようやく理解された様子で帰られました。
命を守るということは本当に大変なことです。そのために行動をして欲しいと思うんです、どうすれば良いのかを考えて欲しいんです。人に任せるのではなく、自分自身で。できるだけのことはしたけれど、それでも解決方法が見つからないという時には、お手伝いをさせて頂くつもりなんですよ。
あれこれ考えると、ため息が出てしまいますが、piyonekoさんのバイタリティを私も見習って頑張ります。これからもいろいろと教えて頂ければ嬉しく思います。どうぞよろしくお願い致します!!!!!!!ファーイトっ!
ジュリママ | 2007年12月08日 15:28