猫のおもてなし
2007年08月17日(金)
お盆の入りに車を飛ばしていると、提灯を下げて歩く親子連れがあちらこちらに。そういう風習のある所に生まれ育たなかったせいか、あるいは無知ゆえなのか非常識なのか、とにかく、こういう世間の常識にはどうも疎く、ねえ、みんな提灯を持ってどこに行くの?と同乗していた夫に聞くと、お墓にご先祖様をお迎えに行くんだよと。道に迷わないように、提灯を持ってお迎えにゆくのだそうだ。
普段は「超」のつく多忙な人だから、ほとんど会うことのない姉だけれど、毎年、お盆だけは夫婦で我が家に来て、法事を兼ねたお食事会をする。昨年は姉の都合で集まれなかったので、その間に家猫に昇格した3匹の猫たちが初お目見えとなった。2年間で3匹増は節操がなかったなあと、変なところで反省をしたりして。
総勢8匹の猫たち。それぞれ、どういうふうにお客様をお迎えするか楽しみにしていたが、先住猫5匹は、姉夫婦の賑やかな声が玄関から聞こえた途端、脱兎のごとく・・・もとい、脱ニャンのごとく二階に駆け上がって、それきり。
リビングに残ったのは、ムメモちゃんとミイちゃんとココちゃんという新参者3匹。この3匹、特段不思議そうな顔もせず、普段とまったく変わらない。ムメちゃんはオオモノ、いつも泰然自若としているから、新しい猫だろうが初めての人だろうが、知ったこっちゃないという態度。それよりも好奇心のほうがずっと勝るらしく、持ってきたおみやげの袋に顔を突っ込み、抱いて抱いてのおねだり。想像していたとおり。
ミイちゃんも意に介していないらしく、撫でてもらってご機嫌さんの仰向け。いつもは文句タラタラ、何をやってあげても、一言「ニャア!」と、短調の響きで文句を言ってからじゃないと先に進まないという子なのに、お客様に対するこのお愛想の良さは一体なんなんだろう。外ヅラが良くて、内ヅラが悪いという典型的な二重人格。まあいい意味での世渡り上手、そのおかげで拾ってもらえたと言えばそのとおりだけれど。
ココちゃんは普段とまったく変わらず、おっとりと静かに姉夫婦の横に座って話を聞いている。お利口さんねえと言われると、手をジョリジョリといつまでも。だから評判のいいことこの上ない。かわいいわねえ、いい子ねえと、終始褒められっぱなし。
猫ばかりの話題で盛り上がり、ああでもないこうでもないと大騒ぎしていて、ふと気がつくと、二階から降りてきて、そっとドアのガラス越しに部屋の中を覗く猫がいて、それがジュリ。ものすごく焼もち焼きで、普段から他の猫の名前をちょっとでも呼ぼうものなら、どこに居ても飛んできて、あたしのほうがかわいいワ、とばかりに割り込んでくる。だから一階から聞こえる楽しそうな猫の話、きっと終始耳がピクピク、誰が褒められているのかと、気になって仕方がなかったに違いない。
入っていらっしゃい、と言っても、大きな目をますます真ん丸くさせて、恥ずかしそうにしているばかり。まるで一昔前の子供のよう、自分の子供の時を見ているみたい。今の姿からは想像もつかないけれど、小さい頃は、恥ずかしくてお客様の前に出るのもやっと。親に促されてご挨拶をした後は、大人の会話に入ってきてはいけませんよと言われ、ただただお澄ましをして側に座っているか、そそくさと自室に戻るか。
だからジュリの恥ずかしそうな仕草が懐かしく、いい子に育ったなあと、すっかり擬人化して悦に入る親バカぶり。
写真:(上)話の輪に入りたくて、そっと部屋を覗くジュリ。(左)物怖じしないココちゃんは、お客様と一緒。
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プロフィール
ジュリママと猫たちを乗せて走る鈍行列車のちゅうちゅうとれいん。車窓から見える風景を、気ままに書き綴るブログです。あけみちゃんの絵日記、『あけみ参上つかまちゅりーっ!』もどうぞよろしく。どちらもボチボチの更新ですが、末永くおつきあい頂ければ嬉しく思います。

