「猫」の発音は猫に教わるのが一番
2007年07月13日(金)
若い頃(今もたぶん若いけれど)、フランス映画とフランス文学が好きで、だからフランスに向けてずっと熱い眼差し。中学、高校と女子校、ハメをはずさないお行儀の良さが、心根がちょっとばかり不良の身には居心地悪く、日本の情緒的なおつきあいも苦手だったから、高校を卒業したら、フランス語をモノにして、なんとかしてフランスに「逃げよう」と、親にも内緒でそう思い続けていた。なぜか‘逃げる’という感覚。
何をしたいのかなんていうこと、もともと物事を論理的に考えるより、感覚派、行けばなんとかなるぐらいのいい加減さ。絵でも描いて過ごすか、それができなければ、ヒッピーなんていう「職業」が流行っていた時代だったから、そんな生き方でもいいやと。これほど漠然としていて、イメージのない夢なんて、実現するはずがないのが、「逆」マーフィーの法則。
夢を果たすべく某フランス語学校に行き、朝から晩までフランス語に浸る生活、2年間通い詰めたから、よし、これでフランスだ!…と密かにほくそえんでいた矢先、実家にちょっとしたハプニングがあって、フランス行きはあえなく頓挫。
仕方なく大学に行くことにしたが、フランスへの夢は断ち難く、その後もフランス語の勉強だけは細々ながら続けていた。そんなわけのわからない夢ばかり見ている時代なんて、いつか終わる。果たして、結婚して猫だらけの生活になり、どっぷりと日常。語学は使わないでいると日に日に錆びついてゆくと言われるが、まさに緑青ふいて真っ青。
そんな時、コミュニティ新聞に「フランス語教えます」の文字。久々にあの懐かしい言葉に触れたくなり、早速、門をたたいての弟子入り。その先生、フランスの女性雑誌『ELLE』の編集をパリでされていたとかで、右岸ビイキの、ちょっと気取ったおばさまだった。会話中心のレッスン。
フランス語の魅力はなんといってもあの発音。だから、映画を観てはジュブジュブ、シャンソンを聴いてはジュブジュブと、必死で音を真似ていたから、他はともかくも、発音だけはなんとかそれなりの‘つもり’だったのに、この先生、ただひとつだけ、どうしても私の発音でお気に召さない単語があるとおっしゃる。
それが、よりにもよってLe Chat(猫)という単語。シャという発音、いくら工夫しても、腑抜けに聞こえるという。唇を尖らせてみたり、横に広げてみたり、いろいろとやってみるのだが、どれもNon。しまいには、口の形がフランス語には向いていないんだとか、歯の並び方がまずいんだとか、いろいろと外形のせいにしてみたが、どうやらそうではなかったみたい。
Chatの語源は、猫のあの‘フーッ’という威嚇の声とか。あれがフランス人にはシャーッと聞こえるらしい。まあ確かに・・・。だからChatという発音、猫のシャーッを真似すれば良かっただけのことらしい。
そのことに気がついたのはつい最近。それを教えてくれたのが、我が家で一番気性の激しいミイちゃん。しつこく迫るフクが近づくたびに、せいいっぱい威嚇するその声がヒント、真似をしてみると、なるほど結構それらしく聞こえるじゃない。この際、ミイちゃんなんていう古色蒼然たる名前はやめにして、フランソワーズ。
写真:(上)フランス語の恩師。ミイちゃん改め、フランソワーズ。(下)このミイちゃんの姿を見ると、日本の「猫」の語源は、「寝る子」なんだと改めて思ったりして。
プロフィール
鈍行列車の「ちゅうちゅうとれいん」はいつも満員(ふ~っ…)!時々燃料切れを起こして更新が滞ることがありますが、どうぞ末永くおつきあいくださいネ。姉妹編の「あけみ参上つかまちゅり~」もよろしくお願い致します。
Cast

樹里絵(jyurie):1998年生まれ。マイペースで世話が焼けません。性格温厚で超パパっ子。

桃之輔(momonosuke):1999年生まれ。甘えっ子ですが、ものすごく臆病で、ほとんど一日中、布団の中に隠れています。

亜依子(aiko):2000年生まれ。自己主張が強くて偏屈ですが、そこがまた可愛いいんだなあ。超ママっ子です。

真美(mami):2005年生まれ。外見はタヌキそのもの、性格は犬そのものです。才気煥発で気性が激しい。

美意子(miiko):2005年生まれ? 歯を見ると6、7歳…本当は何歳だろう?一日中、文句たらたら言っています。

奈々(nana):2001年生まれ。ようやくノラっぽさもなくなり、明るい陽気な子になりました。
明美(akemi)にゃ三郎(nyasaburou)、小牧(komaki):2007年生まれ。仲良し3兄弟。毎日楽しそうに暮らしています。

里音(satone):2009年8月保護。どんな生い立ちでどんなニャン生を過ごしてきたのか、それは謎です。未来を生きる猫!

寿々(suzu):1994年12月~2010年3月12日。パパの仕事部屋に入れた唯一の子。人の気持ちがよくわかる、とてもとても頭の良い子でした。

福太郎(fukutarou):1997年4月~2008年3月20日。陽気で甘えっ子。抱っこされるのが大好きでした。お母さん代わりだった寿々との再会、「欣喜猫躍」していることでしょう。
月別記事
- 2011年11月(1)
- 2011年10月(2)
- 2011年09月(2)
- 2011年07月(2)
- 2011年06月(1)
- 2011年05月(1)
- 2011年04月(2)
- 2011年03月(5)
- 2011年02月(6)
- 2011年01月(7)
- 2010年12月(3)
- 2010年11月(5)
- 2010年10月(7)
- 2010年09月(5)
- 2010年08月(4)
- 2010年07月(4)
- 2010年06月(4)
- 2010年05月(6)
- 2010年04月(6)
- 2010年03月(6)
- 2010年02月(1)
- 2010年01月(4)
- 2009年12月(1)
- 2009年11月(1)
- 2009年10月(1)
- 2009年09月(4)
- 2009年08月(2)
- 2009年07月(5)
- 2009年06月(3)
- 2009年05月(3)
- 2009年04月(6)
- 2009年03月(4)
- 2008年12月(1)
- 2008年11月(3)
- 2008年10月(2)
- 2008年09月(10)
- 2008年08月(9)
- 2008年07月(4)
- 2008年06月(4)
- 2008年05月(4)
- 2008年04月(5)
- 2008年03月(4)
- 2008年02月(2)
- 2008年01月(3)
- 2007年12月(6)
- 2007年11月(7)
- 2007年10月(2)
- 2007年09月(11)
- 2007年08月(6)
- 2007年07月(14)
- 2007年06月(13)
- 2007年05月(18)
カテゴリー
最近の記事
検索
ブックマーク
♪猫さんブログ♪
- やまだのお部屋
- 星降るベランダ
- 白いしっぽ 2
- 猫と千夏とエトセトラ
- 月見のお宿
- チョい悪101☆ドンとこい迷い猫
- gomakina&azutama
- 時には淑女のように
- 猫ときどきお茶ですよー
- まんぼうの見上げる空
