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鳥と猫、明暗分れし強制給餌

2007年07月09日(月)

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我が家の、血統書もどき猫のムメちゃんは、おそらくブリーダーか、ペットショップのいずれかが処分に困って捨てた子。親戚の叔父さまが拾って、我が家で飼うことになったが、縫いぐるみのような顔と、ふかふかの毛、こんな優雅な子をこれまでに飼ったことなどなく、なんで捨てられちゃったのかしらと、当初は首を傾げることしきり。

ほどなくしてこの子、エサが自力では食べられないということに気がついた。といっても飼い主、暢気では済まない鈍感さ、そのことに気がついたのは、飼いはじめてしばらく経ってからのこと。缶詰は何をあげても食べないけれど、鶏の胸肉を煮たものは食べていたから、よもやそんな障害をもっているとは思いもしなかった。

前にも書いたとおり、ある時、なんとなく前足を引きずるようにして歩いているのが気になり、骨折していたら大変と動物病院に連れていくと、レントゲンを撮った獣医さん、この子はたぶん栄養まわりが悪かったせいだと思いますが、骨が薄いですねと。骨が薄いなんて思ってもいなかったこと、しかもその原因が栄養不足だなんて。

そう言えば鶏肉、いつもお皿のまわりに少し落ちていて、でもこれ、食べ散らかしだとばかり思い、あまり気に止めていなかった。病院でそう言われ、改めて食べている様子を観察してみたら、なるほど、口の中に入れることは入れるのだが、飲み込むには至らず、大半をお皿の周りに落としてしまう。落ちた鶏肉は、フクが食べて掃除をしていたというわけか!

気づかなかったのは飼い主の落ち度、たくさん猫がいるから、丁寧に猫の食事を見守っているわけにもいかず、ドライフードとネコ缶を朝と晩、それぞれの好みに合わせて定位置に置いておき、各自好き勝手に食べるという方法。だから、誰がどれだけ食べているのか、実はあまりよくわかっていない。食欲があるかないかは、ネコの元気度から推測するぐらい。

ムメちゃん、このままにしておけば弱ってゆくだけ。意を決して朝晩2回、強制給餌を始めることにした。ごはんが食べられなくなった猫には、あごの裏にぺたりと貼りつくような、トロミのあるエサを口の横から入れると、そのまま飲み込むと聞いていたから「ねこまんま」。こしひかりが入っているというふれこみのこの缶詰、おかゆのように柔らかなごはんが上あごにくっついてくれて、ちょうどいい。

頭を軽く左手で抑え、右手の指で口の端をこじあけながら、エサを上あごに素早くなすりつける。上手い具合に食べてくれて、一日分のノルマはらくらく達成。食べる時はイヤイヤをするが、食べ終われば満足、エサを口に押し込むママなんて大嫌いなはずが、すぐに膝に乗せて乗せてとやってくるところをみると、苦痛より、お腹がいっぱいになる幸せのほうが勝っているみたい。

実は強制給餌にちょっとだけ苦い思い出。母が鳥好きで、実家では、セキセイインコだのサクラインコだのボタンインコ、それに十姉妹、文鳥、きんか鳥と、それはそれは、いろいろな種類の鳥を飼っていた。

きんか鳥は小柄でかわいらしいが、オスの鳴き声に特徴があって、いかにも自己主張が強いといったふう。その鳴き声のとおり、小さい体ながら気性が荒く、つがいで飼っていたからしょっちゅう卵を産み、丁寧に暖めて孵すまではいいが、孵ったヒナを親鳥がつついて殺してしまう繰り返し。

ある時、見るに見かねて巣から拾い出し、それこそまだ小指の頭ぐらいしかない大きさ、羽も生えていなければ、黒い目玉だけがぎょろぎょろとしていて、なんとなくグロテスクなヒナに、すり餌を与えることにした。スズメをこの方法で育てたことがあったから、きっと育つだろうと思ってのことだった。

ところがヒナの口にすり餌を押し入れた途端、粒が大きかったのか、ひくっと喉につまらせ、目を白黒させて昇天してしまった。テレビの推理ドラマ、犯人が人を殺した途端、我にかえって、ひえ~っとかなんとか叫び、ナイフを投げ出して後ずさりする場面、まさにあんな心境。

そんな経験があるから、ムメちゃんの強制給餌、窒息したら大変と、最初のうちは慎重そのもの。そのうち慣れてきて、ものの数分で一缶を食べされられるようになり、体重は病院に行った頃の倍ぐらい。不思議なことに、体力がついてきたら、鶏肉を今度は確実に一人で食べられるようになり、掃除係りのフクには別途、もう一枚胸肉を煮てあげなければならなくなってしまった。

エサを食べられない障害があっても、この子の場合は運が良く、たまたま我が家に縁あって命拾い、けれどブリーダーがたくさん産ませる中には、こういった障害を持つ子たちもたくさんいるはず。その子たちはどうなってしまうのだろう。ムメちゃんのお母さんとお父さん、いまごろどこでどうやって暮らしているのでしょうね。元気でいてくれるといいのだけれど。

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写真:(上)ようやく一人でエサが食べられるようになり、一安心のムメちゃん。(左)鶏肉を掃除していた牛柄猫のフク。ジュリはドライフード専門。


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コメント一覧(4)

ジュリママさんは本当に色んな経験をされているんですね。
頭が下がる思いです、本当に。
強制給餌っていうと色んなイメージがありますが、
私も一時だけ経験したことがありました。
だけど、これから先みんなが年を重ねて病気になれば
おそらく同じようにするしかない日々が訪れるんですよね。
ムメちゃん、ご飯が食べられるようになってよかったね^^

いつもお邪魔したいのでリンクさせていただいても
よろしいでしょうか?
差し障りあったら教えてくださいね。

やまだのママ | 2007年07月09日 22:09

やまだのママさん

強制給餌って、なんとなくかわいそうな感じがしますが、
口にごはんが入る間は、点滴より優先したいですよね。
愛情をかけることで、病気も治ってくれるんじゃないか
と期待したりして。

このブログも、もうすぐリンクを設定する予定でいます。
その時には、やまだのママさんのブログをぜひ
リンクさせて頂きたいと思っていたところでした。
こちらこそ、どうぞよろしくお願いします。

ジュリママ | 2007年07月10日 17:22

こんばんは。
ムメモちゃん、ギズモとソックリでびっくりです!
顔だけでなく、障害についても。
ギズモは、ネットで大阪のブリーダーさんから買いました。
コクシジウムがいて鼻器官炎、先住ネコと隔離生活でした。
最悪でしたね、このブリーダー・・・・。それは置いておいて(苦笑)
ギズモが変な水の飲み方をするのは咬合不良のせいです。
顔が歪み斜めになっていて、犬歯が顎に平行に生えてきました。
ご飯はちゃんと咥えられず、一粒ずつ上を向いて咥え直します。
涙腺と鼻がそのまま繋がっているらしく、下を向くと鼻から涙が出ます。
いつも涙目でズルズル、クシャミをして涙焼けした黒い鼻くちょを飛ばします。
そのため、鼻もあまり利かないらしく、ウェットフードは食べません。
弱った時が不安です。
1歳の時に乳腺腫瘍で手術をし、脆くてボロボロの血管を抱えて大手術、
取り敢えず無事手術が終わった時は、涙が出ました。

多分、無理な交配の弊害が一気に出た子だったのだと思います。
でも、こんな子でも大切な私の娘です。
ジュリママさんと一緒です(〃▽〃)
ムメモちゃん、幸せな毎日で、本当に良かった♡

たこぷー | 2007年07月19日 19:36

たこぷーさん

コメントをありがとうございます。
ギズモちゃんの障害、ムメモちゃんとまったく同じです。
ムメちゃんのことを、そっくりそのまま書かれているのではないかと思うぐらい。

獣医さんには、食事ができない原因などについて、
詳しいことを聞いていないのですが、
たこぷーさんのお話で、すっかり納得しました。
そうだったんですか・・・。

いろいろと健康上の問題を抱えているので不安だらけですが、とにかく可愛がってあげるしかない・・・
そう思って、わがままさせ放題です(苦笑)

ギズモちゃんも、たこぷーさんの子でよかったですね!
なんだか、ムメちゃんの実のお姉さんが見つかったような、そんな気持ちです。

ジュリママ | 2007年07月19日 22:58

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鈍行列車の「ちゅうちゅうとれいん」はいつも満員(ふ~っ…)!時々燃料切れを起こして更新が滞ることがありますが、どうぞ末永くおつきあいくださいネ。姉妹編の「あけみ参上つかまちゅり~」もよろしくお願い致します。

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