賢い子猫の育て方
2007年06月11日(月)
まだ乳離れをしていない猫を拾ったことのある人なら、子猫の育児がいかに大変かよくわかるはず。猫用の哺乳瓶でミルクをあげるが、夜中であろうと3時間おきだから、人間の子と同じ手間。ミルクはお湯に溶けにくいし、温度が気に入らなければミャア、ミャアと文句は言うしで、なにかと面倒なのだが、初めて拾ったチャコちゃんとニャアちゃんの時には、目覚ましをかけながら、必死の思いで起きてはミルクをあげていた。
ところが、数が増えるにつれて次第に手抜き。夜中に起きる回数は3回から2回に減り、そして1回、そのうち、夜中に起きなくても死んじゃうことはないみたいと、朝までミルクをあげない無責任な飼い主に成り下がった。朝起きると、子猫はケージの中からものすごい鳴き声をあげて抗議をするが、ハイハイハイと、3回返事のいい加減さ。
猫虐待、動物愛護協会に訴えちゃうから、と言わてしまいそうだが、それでも、どの猫も無事に育ったし、特に性格がひねくれてしまったという子もいない。人間の長男・長女が手をかけすぎて失敗するのに似て、こちらもあまり神経質に育てるのは良くない、と、これは言い訳。
猫という動物、生後1ヶ月ぐらいの間はウンチとおしっこを自力ですることができないから、授乳よりも大変なのが排泄の世話。猫の母さんが舐めてあげるように、温かいお湯に浸したティッシュでトントンと、肛門付近を軽く優しく叩いて刺激を与え、それでやっと。
フクちゃんを拾ったのも、離乳にはまだだいぶかかりそうな時期。だから、ミルクをあげた後に必ずティッシュでトントンしてあげていた。ところがこの子、どうも他の猫に比べて排泄量が少ない。きちんと排泄させないと、糞詰まりで死んでしまうことがあると聞いていたし、尿毒症も心配。元気なことは元気だったが、心配になり、5日目ごろだったか、ついに獣医さんに連れてゆくことにした。
獣医さん、フクのお腹や膀胱を触診し、何も溜まっていませんけどねえと首を傾げる。きちんと排泄しているんじゃないですかと。そんなはずはないと不思議に思ったが、鈍感な飼い主、やっと事態を飲み込むことができた。思い当たるのはチリリン。あの子、一日中フクを抱きしめている。チリリンが、フクちゃんのお世話をしてあげていたというわけか。
拾ってきた日、パパに見せようとフクを抱いていると、「私の子よ、飼って、飼って」と大騒ぎ、ウェンウェン(ニャーとは鳴かない)言いながらフクを欲しがったのはチリリン。顔のそばまで持ってゆくと、かわいくてたまらないらしく、目尻を下げ(ほんと)、口にくわえようとする。前年にカールちゃんを亡くしたばかり、同じ黒白猫が欲しいと思っていたから、フクの登場は殊のほか嬉しかったが、一番喜んだのはチリリンだったのかもしれない。
怠惰な飼い主はそれ以来、ミルクを飲み終えたフクをケージに入れる時、チリリンも一緒に抛りこむ。子を慈しむ母の愛、よく面倒を見てくれていた。こうしてしばらくの間、義理の母子は美しい愛情で結ばれていたが、それから10年、今ではどうということもない関係。あれほど手塩にかけていたのにと思うけれど、親と子なんて所詮こんなもの。人間も猫に倣ってこんなふう、スッパリキッパリ割り切れればいいものを。
写真:(上)子猫時代のフクちゃんと、育ての親のチリリン。(左)ジュリは出ないおっぱいをあげながら、ミミを大切に育てた。この子たちは今でも仲が良い。
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プロフィール
鈍行列車の「ちゅうちゅうとれいん」はいつも満員(ふ~っ…)!時々燃料切れを起こして更新が滞ることがありますが、どうぞ末永くおつきあいくださいネ。姉妹編の「あけみ参上つかまちゅり~」もよろしくお願い致します。
Cast

樹里絵(jyurie):1998年生まれ。マイペースで世話が焼けません。性格温厚で超パパっ子。

桃之輔(momonosuke):1999年生まれ。甘えっ子ですが、ものすごく臆病で、ほとんど一日中、布団の中に隠れています。

亜依子(aiko):2000年生まれ。自己主張が強くて偏屈ですが、そこがまた可愛いいんだなあ。超ママっ子です。

真美(mami):2005年生まれ。外見はタヌキそのもの、性格は犬そのものです。才気煥発で気性が激しい。

美意子(miiko):2005年生まれ? 歯を見ると6、7歳…本当は何歳だろう?一日中、文句たらたら言っています。

奈々(nana):2001年生まれ。ようやくノラっぽさもなくなり、明るい陽気な子になりました。
明美(akemi)にゃ三郎(nyasaburou)、小牧(komaki):2007年生まれ。仲良し3兄弟。毎日楽しそうに暮らしています。

里音(satone):2009年8月保護。どんな生い立ちでどんなニャン生を過ごしてきたのか、それは謎です。未来を生きる猫!

寿々(suzu):1994年12月~2010年3月12日。パパの仕事部屋に入れた唯一の子。人の気持ちがよくわかる、とてもとても頭の良い子でした。

福太郎(fukutarou):1997年4月~2008年3月20日。陽気で甘えっ子。抱っこされるのが大好きでした。お母さん代わりだった寿々との再会、「欣喜猫躍」していることでしょう。
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コメント一覧(5)
はじめまして
「猫と千夏とエトセトラ」のコメント欄からきました。
とても興味深いお話満載で駆け足ですが前の文全部読んでしまいました。
私も昔犬やセキセイインコを飼っていました。今は猫5匹飼っています。昔犬派。今猫派ってとこです。
とてもおもしろかったので又ゆっくりと読み返してみますね。今日はもう寝ます。
キキ | 2007年06月12日 23:56
キキさん、おはようございます。
ブログにいらしてくださって、ありがとうございます。
キキさんも昔犬派、今猫派?私と同じですね。
猫って、なぜか「増殖」するような気がしませんか?
これ以上増やすまいと堅い決意をしているのですが(~~;)
キキさんにもブログがおありかと思ったのですが・・・
残念です!
ジュリママ | 2007年06月13日 09:12
ちょっとお尋ね
コメント欄にメールアドレスが必須って初めてでしたのでちょっと書くのに躊躇しました。
ないほうが気軽に投稿できると思うのですがいかがでしょうか
キキ | 2007年06月13日 23:23
キキさん、ご助言をありがとうございます。
SPAM対策上、メールの記載を必須にしたのですが、
もともと承認制ですので、どうやらその心配もなさそう。
「必須」、削除しますね。
ジュリママ | 2007年06月14日 10:48
あっ、さっそく承認制だけにしていただきありがとうございます。
やっぱり楽です。
キキ | 2007年06月14日 11:16