賢いカラスはお好き?
2007年05月20日(日)
最近は、こんな田舎でもスズメよりカラスのほうがずっと多い。そういえば5、6年前、東京都は繁殖しすぎたということを理由に、カラスの捕獲大作戦に乗り出したことがあった。捕まえたカラスは「ミートパイ」にして東京名物として売り出したらどうか、なんてことを某都知事が発言していて不愉快極まりなかった。
メディアは面白半分に取り上げていたけれど、あの発言の奥底、人間に対しても同様の発想が潜んでいるということに、どうして気がつかないんだろう。この都知事、「余計者」や「邪魔者」は力ずくで排除してしまうに違いない。それを他人事だなんて思っていると、いつか我が身。カラスの真っ黒で大きな体、かわいげのない鳴き声、何でも食べてしまう雑食性。どれをとっても、人間の求めている‘かわいさ’からはかなりの隔たりがあるが、だからといって、同じ地球の上、縁あって共に命を得たものを、簡単に「駆除」という言葉で断罪してしまうのは、あまりといえばあまり。
そんなことがつい先日、とある集まりでも話題になった。集まっていた場所にたまたまゴキブリが現れ、居合わせた男性が「クワガタには高い値段をつけるのに、ゴキブリだと気持ちが悪いって叩き潰すのは、不公平だよなあ。」とポツリ。すると別の女性が「カラスを駆除するっていうのもひどい話よね。駆除ってなによ、生き物に対して使う言葉じゃないよね。ゴミを荒らすっていったって、それならゴミを荒らされないように、人間が知恵を絞ればいいだけのことじゃない」と、やけにカラスを庇う。
この人、実はチェリスト。チェロの音色は素晴らしいが、普段は指股のある、毛玉だらけの分厚いソックスをはき、藁草履をつっかけてくるという無造作ないでたちで、だからおよそセンシティブな人という印象はなかった。ところがその言葉を聞いた途端、繊細な音楽家、さすが芸術家!と、彼女に対する評価はコロリと変わる。広い世間、こうやってカラスを擁護してくれる人間もいるのか。
ママも実はカラスがあまり好きではないのだけれど、カラスたちからはきっと「擁護派」と見られているに違いない。それが証拠に、カラスはママの姿を見ると「クワーッ」と挨拶をしてくれる。これ、ほんとはハタ迷惑な話で、ご近所がたまたま動物好きな方ばかりなので助かっているが、外猫のエサを目あてにやってくるだけ。ただでさえ外猫にエサをあげるときには結構コソコソとしてしまうのに、そんな気持ちなどまったくお構いなし、「クワーッ、クワーッ」と大騒ぎをしながら飛んできて、舞い降り、猫に追われながら、同じお皿でエサをつつき始める。
嫌だわねえと言いながら、この間は、冷蔵庫に残っていた消費期限切れの玉子をわざわざ茹でて、カラスにあげてしまった。庭に置いた途端、どこから見ていたのかすぐに飛んできて、大慌てで一挙に3個の玉子を口に押し込み、ペリカンのように頬をふくらまして飛んでいく。はて…良く見ると玉子の白身だけがきれいに残っているではないか!あやつら、玉子の黄身だけを器用に取り出してくわえていったのだ。なんという賢さ、それよりもなんてわがまま。
賢いと言えば、近所のガソリンスタンドにもカラスがいて、「このあたりはカラスが多いですね」と言うと、「あのカラス、ゴルフ場までついてくるんですよ」と店主。ガソリンスタンドからゴルフ場までゆうに4キロはあるというのに、ゴルフ場に着いてみると、頭の上をカラスが飛んでいて、ゴルフ仲間から「カラスを連れてきたのか」とからかわれてマイッタ、マイッタと。もちろん、しっかり一緒に帰ってきたんだそうだ。
こんなカラスの賢さの元を探ろうと、慶応大学の研究グループがカラスの「脳地図」というのを作製したとか。カラスの脳は思考とか学習、感情をつかさどる大脳が大きく、中でも知的活動に関する部分がよく発達していて、知能はチンパンジーのような大型の類人猿にも匹敵するらしい。6羽のハシブトカラスの脳を凍結して、縦に1ミリずつ輪切りにして神経細胞の分布を調査して作ったと聞くと、科学的な成果の前に、つい、脳を刻まれたカラスがかわいそうと思ってしまうのだが、まあそれは置いとくとして。(参考資料)
人間って、自分より賢い動物が嫌いなのかもしれない。たぶん本能的に警戒してしまうのだと思う。カラスの賢さは認めるけれど、ママの場合は子猫がやられてしまった現場を見ているから、やっぱりカラスが怖い。我が家の猫たち、よくぞ捨て子猫時代にカラスの餌食にならなかったこと。特にミミちゃんは白猫だから猫一倍目立ったはず、危なかったわねえ!
写真:(上)ミミちゃん、カラスに食べられないで良かったね~。(左)カラスが庭に降りる気配を感じると、いつも急いで窓の外を見に行くサビちゃん
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プロフィール
鈍行列車の「ちゅうちゅうとれいん」はいつも満員(ふ~っ…)!時々燃料切れを起こして更新が滞ることがありますが、どうぞ末永くおつきあいくださいネ。姉妹編の「あけみ参上つかまちゅり~」もよろしくお願い致します。
Cast

樹里絵(jyurie):1998年生まれ。マイペースで世話が焼けません。性格温厚で超パパっ子。

桃之輔(momonosuke):1999年生まれ。甘えっ子ですが、ものすごく臆病で、ほとんど一日中、布団の中に隠れています。

亜依子(aiko):2000年生まれ。自己主張が強くて偏屈ですが、そこがまた可愛いいんだなあ。超ママっ子です。

真美(mami):2005年生まれ。外見はタヌキそのもの、性格は犬そのものです。才気煥発で気性が激しい。

美意子(miiko):2005年生まれ? 歯を見ると6、7歳…本当は何歳だろう?一日中、文句たらたら言っています。

奈々(nana):2001年生まれ。ようやくノラっぽさもなくなり、明るい陽気な子になりました。
明美(akemi)にゃ三郎(nyasaburou)、小牧(komaki):2007年生まれ。仲良し3兄弟。毎日楽しそうに暮らしています。

里音(satone):2009年8月保護。どんな生い立ちでどんなニャン生を過ごしてきたのか、それは謎です。未来を生きる猫!

寿々(suzu):1994年12月~2010年3月12日。パパの仕事部屋に入れた唯一の子。人の気持ちがよくわかる、とてもとても頭の良い子でした。

福太郎(fukutarou):1997年4月~2008年3月20日。陽気で甘えっ子。抱っこされるのが大好きでした。お母さん代わりだった寿々との再会、「欣喜猫躍」していることでしょう。
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コメント一覧(2)
島にヤギが増えてしまい、灯台の周りの草や木々の葉を食べてしまって、地形が変わってしまい灯台とヘリポ-トが崩壊する危機になってるとテレビで放送してました・・・。駆除をしていたんですけど、もう少し人と動物が共生できるようにできないものなのかと思います。
地球は人間だけのものでなく動植物みんなの共有の財産なのになぁと思います・・・。
かずひと∞ | 2007年05月22日 22:07
かずひと∞さん
コメントをありがとうございます。
「共生」という考え方、ほんとうに大切ですよね。
人間同士であっても、お互いの思いやりに通じる
基本的な考え方だと思っています。
かずひとさんのご意見には、いつも共感します。
ジュリママ | 2007年05月23日 10:30